Needtobreathe。

たまにはアメリカのロックバンド。南部・サウスカロライナ出身の Needtobreathe。ほのかにカントリー・ミュージックの匂いを醸す、王道のアメリカンなサウンドですな。


 The Reckoning / Needtobreathe:2011

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ヴォーカルの声質が、正にど真ん中の「ロック/オルタナ声」でパワフルなのに、聴いているとなんだか癒される気がする。

"needtobreathe" をネットでいろいろ調べてみると、必ずと言っていいほど「Christian band」という枕詞が付いているのだな。どうもアメリカでは「Christian Music」とか「Christian Rock」などというカテゴリがあるようだ。ビルボードにも Christian Albums / Christian Songs というチャートが存在します。

クリスチャン・ミュージックというのは要するに、キリスト教の教え・道徳観などを織り込んだ、キリスト教的な視点に立った音楽…というものですね。iTunes Storeだったら「インスピレーショナル」というジャンルにカテゴライズされている音楽たちです。MercyMeキャスティング・クラウンズのようなアーティストだとか、他にはクリスマスソングもクリスチャン・ミュージック。

で、この Needtobreathe
本作「The Reckoning」も、過去作品も、このクリスチャン・チャートを席巻しまくっているのだな。あちらの人も、彼らから癒しや救いや精神的なものを感じているようだ。

Washington Timesのレビューでは
Needtobreathe is either the most rocking Christian band or the most Christian rock band around.It’s hard to tell which.
ニードトゥブリーズは最もロックなクリスチャン・バンド、あるいは最もキリスト教的なロックバンドのどちらかである。どちらと決めつけるのは難しい。
と評されています。

本人たちはと言うと、あるインタビュー
We don’t set out to write secular songs or Christian songs. We write what comes out. I think that says a lot for us as a band. (中略) I think people appreciate us singing about something that’s important.
世俗的な曲やクリスチャン・ソングを創ってはいないよ。思い浮かんだものを書いているんだ。(中略)人々は、僕らが何か大切な事について歌っている、ということを認めてくれているんだと思う。
と喋っています。

つまり彼らは「キリスト教的な価値観」と「ロック」という全く正反対のものを、意図せず見事に融合させてしまった希有なバンド…というわけですね。

まぁ、小難しい事は考えずに、夜中に聴いて心落ち着ければ良いのです。

いっこ前のアルバム『The Outsiders』もおすすめ。


 The Outsiders / Needtobreathe:2009

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