コールドゲーム。

野球のコールドゲームは英語で綴ると "a called game"。和製英語っぽいけれど、ちゃんとした英語なのですな。
MLBの公式用語集を見るとこうある。

A CALLED GAME is one in which, for any reason, the umpire in chief terminates play.
  - コールドゲームとは、いかなる理由であれ、主審がプレーを終了させる試合のことである。

つまり、天気の所為であろうと、得点差が付きすぎたという理由であろうと、主審が「はい、終わり終わり〜」と言って規定回数以前に強制終了される試合がコールドゲームと呼ばれるわけですね。

で、海外のメディアでWBCの英語の記事を見ていると、"mercy rule" あるいは "mercy ruled" という言葉が目に入ります。例えば、

Game called after seven innings because of mercy rule
 - 7回終了後に"mercy rule"の適用により終了した試合

Puerto Rico forces mercy-rule ending against U.S.
 - プエルトリコはアメリカにコールド勝ちした。

Team USA was mercy ruled in a 11-1 loss to Puerto Rico last night.
 - 昨晩、アメリカチームは11-1でプエルトリコにコールド負けした。

日本語に訳すと「コールド規定」になるのでしょうか。

"mercy"というのは「寛大」とか「慈悲」「情けをかけること」とか言う意味。"mercy killing" =「安楽死」という言葉もありますね。大差で負けている相手を「もう、これくらいで許してやろうや。もういいっしょ」と哀れむニュアンスですかな。

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