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昨シーズンまでは、「優勝クリンチナンバー」「2位クリンチナンバー」「CSクリンチナンバー」を掲載していました。

大雑把に説明すると、クリンチナンバーとは "その順位を確定するために必要な勝利数" です。
例えば自チームの CSクリンチナンバー が「10」だとすれば、「自分が残り試合であと 10 勝してしまえば、他のチームがどんなに頑張っても、少なくとも自分は 3位 になれる」ということですね。

今シーズンはこれに加えて「4位クリンチ」「5位クリンチ」も計算してみます。それぞれ "4位を確定するために必要な勝利数" , "5位を〜(以下略)" です。

これで、シーズンが深まったときに、下位に甘んじてしまっている球団のファンの人たちの「ウチのチームは 4位になれるの? あと何勝すればいいの?」とか、「せめて最下位は避けたいんだけど、5位になるのは厳しいの?」…といった切実な疑問に応えることができるのではないかと。

すぐ上で「クリンチナンバーとは "その順位を確定するために必要な勝利数" です」と書いておいてアレですが、実際はそうでもないのです。

ちょっと前に書いた記事でも触れましたが、

日本のプロ野球には「引き分けは勝敗に含めない」というルールがあるので、発表されるクリンチナンバー / マジックナンバー が、厳密には正確でない場合がある。

例えば「優勝クリンチナンバー 20」が灯っている時、必ずしも「優勝まで20勝」というわけではなくて、実際は「19勝1引分け」でも優勝が決まる場合があるのです。

まぁ「優勝まで20勝」だろうが「優勝まで19勝1分」だろうが、結局のところ「自力で決めようと思えば20試合を費やす」ということには変わりがないので、どうでも良いっちゃあどうでも良いのだけれど。でも計算できるものは計算してみるのだ。

「消滅クリンチナンバー」とは、"自分に最も良い条件でリーグ戦が進んでいったとしても、自分がこれ以上負けたら絶対にその順位には到達できなくなる、という敗戦数" です。

"自分に最も良い条件でリーグ戦が進んでいく" という前提があるので、シーズン開始当初では「優勝消滅クリンチ = 99」、つまり 99敗 しても優勝できるかも…などという数字が出ますが、これで多分合っています。

シーズンが進んでいくと、負けが込んでいるチームは

クリンチナンバー消滅(=自力優勝消滅) → 消滅クリンチがゼロに近づく(優勝するためにはもうあまり負けられなくなる) → 消滅クリンチがゼロになる(もう残りをゼロ敗で行っても優勝できなくなる) = 優勝の可能性が完全消滅

…のような流れで、徐々に追いつめられてゆくわけですね。

詳しくは別記事で解説しようと思います。