流れ星 / 辺見えみり。

CD棚の整理をしていたら発見したので久しぶりに聴いてみる。七夕だしね。



 流れ星 / 辺見えみり:1996

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発売当時、ほとんど話題にはならなかったと記憶しているのだけれど、今でも充分聴くに耐える良質なアイドルポップです。今でも中古屋に行けば、比較的入手しやすい物件かと。

アルバムタイトル曲の『流れ星』は、スピッツの名曲、あの『流れ星』です。

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スピッツ自身がこの曲を発売したのは1999年のことなので、こちらの辺見えみり版がいわば『流れ星』のオリジナル・レコーディングということになりますね。

このほかにもスピッツ楽曲が3曲、占めて4曲が草野正宗の作品。良い曲は、何年経っても、誰が唄っていても良い曲なのだな。

で、ウチに何故このCDがあったのか。買った切掛けを全く覚えていなかったのだけれど、久々に聴いたら思い出した。2トラック目に収録されている『いつも…大好き』という曲。これを聴いて即、買ったんだった。

この曲が、我が敬愛するニューヨークのレジェンド、Lou Reed の名曲『Walk on the Wild Side』そのものなのですよ。作/編曲には "山川恵津子" とクレジットされているので、これはカバーというわけではないのだと思う。

これが凄いの。

『Walk on the Wild Side』まんまのイントロから始まって、Aメロも『Walk on ...』とほぼ同じなんだけれど、歌詞は可愛い恋の歌。で、アコーディオンが入ってきたり、カリビアン風のベースラインが聴こえてきたり、それは見事な南国風のアイドルポップへと昇華しているのです。

「ちょっと拝借」の善悪は置いといて、これは素晴らしい仕事ぶり。

ふつうルー・リードの曲を聴いて、あ、これアイドルに歌わせよう、ちょっと可愛くアレンジしてみよう…なんて思わないもんな。

というわけで、当時、この仕事っぷりに感動したワタクシは、即座に購入、と相成ったわけなのです。

今どきだったら即座に各方面が炎上してしまいそうな程にそっくりなのですが、昔は結構こういうパターンあったよなぁB'zとか小沢健二とか…などと思いつつ、こういう、J-POPの持つ消化吸収能力は、ある意味とても凄いよね、なんて考えながら、夜は更けてゆくのです。

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