Waltzing Matilda。

さてさて、クジラさんのためなら命まで投げ出してしまうという、今どき殊勝で崇高な考えを持つ迷惑団体・シーシェパードです。

今回の日本調査捕鯨への抗議行動(というかテロ活動)、作戦名は「Waltzing Matilda」というそうだ。

  → Operation Waltzing MatildaSea Shepherd (http://www.seashepherd.org/)|英語

ワルティング・マチルダ』といえば「オーストラリア第2の国歌」とも呼ばれるオージーの愛唱歌なのですが、歌詞をよく見ると単なる羊泥棒のおっさんの歌なのですな。情感たっぷり・郷愁たっぷりに歌われることが多いので、もっとロマンチックな内容なのかと思っていました。これが「第2の国歌」って。世界には色々な考え方・文化的背景を持った国があるのです。

そう、他人の色々な考え方や文化的な背景を軽視して、蔑んだり、力で排除しようと思ったりするのは間違いなのですよ。

クジラを食わせろ。

クジラを日常的に食べていた世代って、もう30代後半以上の人たちだろうと思うのですが、あの安くて固くて臭みのある肉、確実にガキの頃の記憶の一部な訳ですよ。たまに無性に口にしたくなる。食べたいなぁ。一回食べたら飽きるかもしれんが。

でも、こんな卑劣な行動に「第2の国歌」の名称を付けられたら、オレがオーストラリア人なら怒り狂うと思うけどね。そうならないところが、良く判りませんなぁ。他人の気持ちを理解するのは難しい。


ついでなので『ワルティング・マチルダ』を引用した曲をふたつほど。

ひとつはTom Waitsの1976年の名盤『Small Change』から。



 Small Change / Tom Waits:1976

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このアルバムの1曲目『Tom Traubert's Blues』に『Waltzing Matilda』の一節が引用されています。

で、もういっこはLou Reed。1978年の『Street Hassle』というアルバムのタイトル曲に「Waltzing Matilda」というモチーフが登場しています。


組曲風の作りになっている『Street Hassle』という楽曲(およそ11分の大作)ですが、9分過ぎあたりに、ちらっとブルース・スプリングスティーンが現れてラップ(というか語り)をかます...というレアな曲でもありますね。


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