今日の小室哲哉。vol.003 / Teen's Ring

おっと朝から衝撃のニュース。→ 小室哲哉容疑者ら3人逮捕[読売新聞]

コムロ、コムロっと...。
CD棚を漁ってみたら、こんなディスクが出て来た。うちのCD棚は宝箱なんだかゴミ溜めなんだか。

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1999年発売の『Teen's Ring』。台湾出身のRingちゃん(当時14歳)のデビュー作にしてラストアルバムです。小室哲哉の、実質的なアジア戦略第一弾。

さてさてここで、小室哲哉凋落のきっかけとされるアジア進出の顛末をおさらい。

1996年12月:メディア王・ルパート・マードック等との共同出資で香港に「TK TIME」設立。
1997年:台湾でオーディション番組「小室魔力」放送。この番組のオーディションに合格したのがRing。
1997年5月:台湾でスタジアムライブ開催。
1998年:「TK TIME」を発展的解消。新たに「Rojam Entertainment」設立。
1998年7月:中国本土でのディスコ経営会社「Rojam DISCO」設立。ディスコ事業は2008年の夏まで続く。
1999年4月:Ring、日本と台湾で同時デビュー。
2001年5月:「Rojam Entertainment」、香港GEMに上場。初年度から大赤字。株価も低迷。

で。

2004年:「Rojam」、吉本興業の子会社に。
2004年5月:「Rojam」株を全て売却、経営から撤退。
この間に、1998年フランスW杯のテーマソングを作ったり、海外のイベントなどに呼ばれまくったり、TRUE KiSS DESTiNATiONがデビューしたり、そのボーカルの麻美と結婚して離婚したり、精力的に活動していたのですが、結果アジア進出は失敗。70億円の負債を抱えたとか何とか。

ところでRingちゃん。
アルバムを出した後、速攻で引退。地元・台湾で普通に暮らしているようだ。
この『Teen's Ring』自体も、安室奈美恵の『a walk in the park』や華原朋美の『I'm proud』の北京語バージョンが収録されていて面白いものの、別にどうっていう事のないアルバムです。これがアジア進出のフラッグシップだったとすれば、それは余りにも...。


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