中村とうよう。

う〜ん、自ら命を絶ってしまわれたか。音楽評論の大御所でした。

中村とうようといえばワールド・ミュージック。彼の主戦場『ミュージック・マガジン』を読みまくっていたのは大学時代。ちょうど1980年代の商業主義・チャート至上主義な音楽に辟易しはじめていた頃だったので、オレはレッチリやガンズやニルヴァーナに見向きもせずに、アフリカンやラテンの音楽を聴きまくっていたのです。

そんなときに道標となっていたのが『ミュージック・マガジン』そして中村とうようだったのですな。

あるとき、氏が紙上で

「今年はポルカが流行る」

なんて言い出したことがあって、早速ポルカのCDを入手した友人とふたりでそれを聴きながら、

「これは…流行ら…ないよね…」
「俺たち、騙されてるよな…さすがに…」

という会話をしたのも、もう20年も前のことなのだなぁ。

合掌。

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