プロ野球コミッショナーとオーナー会議と実行委員会と読売巨人軍。
世間的にはもっと重要な事柄が山積していて、プロ野球開幕、という話題はもう、かなりどうでも良いレベルのトピックなのかもしれません。
ジャイアンツも「勇気を与えてやる。試合を見せてやる。試合をするならドームでナイターだ」的な、上から目線の俺様態度を止めて「試合をしないと経営に影響が出てしまいます。楽しみにしているファンもいます。電力消費、交通機関など周辺の日常生活への影響を最小限に留めますので、どうか東京ドームで試合をやらせてください」という雰囲気の言葉を発すれば良いのに…と思うのですが。
さて、プロ野球界の混乱を収拾すべきコミッショナー。今朝のニュースで「私は野球に誇りを持っている。今の時期に野球をやることは不謹慎だとは思わない」というズレた発言をしているようですな。
誰も「野球をやるのが不謹慎だ」とも「こんな時期に試合をするなんてとんでもない」なんて言っているのではないと思うのです。ただ「こういう時期なんだから、プロ野球界も不自由や負担を共有しましょうよ」と思っているだけなんじゃないかなぁ。
そういう心情を理解せずに走り出してしまったセントラル・リーグ。初動のミスで、なんだかもう、しばらく取り戻せないようなダメージを受けてしまったように感じます。
そのコミッショナー、野球協約を読むと、なんだか微妙な立場です。提出された書類にポンポンとはんこを押すだけのお飾り係長のような立場に見えなくもない。
オーナー会議というのは…
で、プロ野球実行委員会は、
オーナー会議/実行委員会が議決機関で、コミッショナーが執行機関です。
→ 野球協約2010年度版 | 日本プロ野球選手会 公式ホームページ
ということで、ものごとを決める流れは、
3月23日現在の状況は、
で、セ・リーグの決定に対して関係省庁がダメ出しをしたのを受けて、
セ・リーグ理事会の議決方式が「多数決」なのか「全会一致」なのか詳らかでないのですが、仮に「多数決」ならば、現在報道されているような「5球団 vs 読売」の図式であれば、常識的な結論が出ることも期待できますね。
読売さんが想定以上に意地っ張りでも、他球団の見識が常識的であれば、オーナー会議で 3/4 以上の賛成を得て、多くの人が望んでいる結果を導くことが可能。
仮にオーナー会議をすり抜けても、コミッショナー権限で「指令」を発することが可能。この「指令」にどれほどの効力があるのかはわかりませんが。
プロ野球好きとして、これ以上プロ野球、特にセ・リーグとジャイアンツのイメージが落ちないような結末を期待しています。
…しかし、ホントにどうでもいい事で揉めとるなぁ、という感じ。たかが野球。でもやっぱり「されど野球」なのです。
ジャイアンツも「勇気を与えてやる。試合を見せてやる。試合をするならドームでナイターだ」的な、上から目線の俺様態度を止めて「試合をしないと経営に影響が出てしまいます。楽しみにしているファンもいます。電力消費、交通機関など周辺の日常生活への影響を最小限に留めますので、どうか東京ドームで試合をやらせてください」という雰囲気の言葉を発すれば良いのに…と思うのですが。
さて、プロ野球界の混乱を収拾すべきコミッショナー。今朝のニュースで「私は野球に誇りを持っている。今の時期に野球をやることは不謹慎だとは思わない」というズレた発言をしているようですな。
誰も「野球をやるのが不謹慎だ」とも「こんな時期に試合をするなんてとんでもない」なんて言っているのではないと思うのです。ただ「こういう時期なんだから、プロ野球界も不自由や負担を共有しましょうよ」と思っているだけなんじゃないかなぁ。
そういう心情を理解せずに走り出してしまったセントラル・リーグ。初動のミスで、なんだかもう、しばらく取り戻せないようなダメージを受けてしまったように感じます。
そのコミッショナー、野球協約を読むと、なんだか微妙な立場です。提出された書類にポンポンとはんこを押すだけのお飾り係長のような立場に見えなくもない。
野球協約 第5条
コミッショナーの任免は、オーナー会議が行う。野球協約 第8条 1
コミッショナーは、日本プロフェッショナル野球組織を代表し、(中略)オーナー会議、実行委員会及び両連盟の理事会において決定された事項を執行する(後略)野球協約 第8条 3
コミッショナーが下す指令、裁定、裁決及び制裁は、最終決定であって、この組織に属する全ての団体及び関係する個人は、これに従う。野球協約 第9条 1 指令
コミッショナーは、この組織全体の利益を確保するために、本項に基づき、関係団体などに対し指令を発することができる。
オーナー会議というのは…
第18条 1
オーナー会議は、この組織の最高の合議・議決機関である。第19条 1
オーナー会議の権限ないし審議事項は、(中略)、この組織の運営に関すること、連盟及びその所属球団の共通の利害に関すること及び実行委員会において審議決定された事項とする。(後略)第23条 3
オーナー会議の議決は、出席したオーナー、オーナー代行及びオーナー臨時代理人全員の4分の3以上の同意を必要とする。
で、プロ野球実行委員会は、
第11条 1
実行委員会は、この組織の合議・議決機関であり、オーナー会議の指示監督を受ける。第12条 1
実行委員会において審議すべき事項は左のとおりとする。第16条 4
(中略)
(7) 両連盟の年度選手権試合に関する事項のうち、一方の連盟の決定又は変更が他連盟に影響を及ぼすもの。
(後略)
議案の議決は出席委員の3分の2以上の賛成を必要とする。(後略)
オーナー会議/実行委員会が議決機関で、コミッショナーが執行機関です。
→ 野球協約2010年度版 | 日本プロ野球選手会 公式ホームページ
ということで、ものごとを決める流れは、
- セ連盟理事会、パ連盟理事会が何かを決める。
- それを実行委員会で審議して決める。
- さらにオーナー会議に諮って審議して決める。
- 決定をコミッショナーの名の下に執行。
3月23日現在の状況は、
- 3/17、両連盟理事会+オーナー会議で「セ 3/25開幕・パ 4/12開幕」を決定。
- 3/18、セの開幕日・ナイター開催に関して、関係省庁から一度めのダメ出し。
- 3/19、セ連盟理事会が3/29開幕・4/5からは減灯ナイターを決定。
- 3/21、パ・臨時オーナー会議が4月中は関東・東北でのナイターなしを決定。
- 3/22、セの決定に関して、関係省庁から二度めのダメ出し。
で、セ・リーグの決定に対して関係省庁がダメ出しをしたのを受けて、
- 3/24にセ・リーグ理事会を開いて、セリーグの対応を協議。
- 3/26に臨時オーナー会議が招集される予定。
セ・リーグ理事会の議決方式が「多数決」なのか「全会一致」なのか詳らかでないのですが、仮に「多数決」ならば、現在報道されているような「5球団 vs 読売」の図式であれば、常識的な結論が出ることも期待できますね。
読売さんが想定以上に意地っ張りでも、他球団の見識が常識的であれば、オーナー会議で 3/4 以上の賛成を得て、多くの人が望んでいる結果を導くことが可能。
仮にオーナー会議をすり抜けても、コミッショナー権限で「指令」を発することが可能。この「指令」にどれほどの効力があるのかはわかりませんが。
プロ野球好きとして、これ以上プロ野球、特にセ・リーグとジャイアンツのイメージが落ちないような結末を期待しています。
…しかし、ホントにどうでもいい事で揉めとるなぁ、という感じ。たかが野球。でもやっぱり「されど野球」なのです。
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