BALLAD 名もなき恋のうた。

金曜日の夕方、9月に公開される映画『BALLAD 名もなき恋のうた』の試写会帰りだという知り合いとバッタリ会ったのですが。

BALLAD〜』は、あの名作アニメ『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』を原案とした実写版。主演は草なぎくんとガッキー。あのつよぽん裸で何が悪い騒動のときにも話題になりましたね。

この『アッパレ!戦国大合戦』、個人的には歴代映画の中でオールタイム・ベストに挙げても良いくらいの作品です。それだけに「リメイクってどうよ」という気がしなくもない。

しんちゃん版は、大雑把にいうと
  1. 又兵衛と廉姫との、実る筈のない恋。
  2. しんちゃん一家の家族愛。
という二本の柱でストーリーが成り立っていて、このふたつが絶妙なバランスで絡み合っています。で、自分的には後者の方が圧倒的にグッと来るポイントなのね。いつの間にかひろし目線になっていて、しんのすけへの愛情、世話になった又兵衛たちへの男気、やさしさなどなどにココロを動かされるわけですよ。

これは普段の、どたばたやってる野原一家のキャラを知っているからこそ、感動が増幅されるということも当然あるわけで、今回の実写版、このストーリーが感動巨編として成り立つ上で非常に大事な「クレヨンしんちゃん」という枠を外した上で、どれだけワタクシを感動させてくれるのか。それはとっても疑問である。

...と思っていたのです。

で、試写会帰りの彼に感想を訊いてみた。

「すごく良かった」

って。

まぁ他人の感想ほど当てにならないものはないけれど、こと映画に関しては彼の言葉は信用できる。しかも彼は「クレしん版」を観ていない。にもかかわらず「良い」と言ったという事は、リメイク云々ではなくて、独立した映画として良く出来ている、ということだろうなぁ。

ということで、公開日を楽しみに待つ事にする。

ノベライズ版が出ています。

 BALLAD 名もなき恋のうた / 百瀬しのぶ

 

本屋でパラパラと眺めてみたのだが、なんだかスクリーン上の映像と台詞をそのまま書き起こしただけのような、深みの感じられない、志の低いノベライズという印象でした。

予習をするならば、断然コチラ↓。
 クレヨンしんちゃん アッパレ!嵐を呼ぶ戦国大合戦:2002

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クレしん版で歴史考証家にも絶賛された合戦シーンがどうなっているか、そしてヒロイン・新垣結衣も楽しみです。

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