Kindleで実録怪談を片っ端から読む。その1
夏の休日。久しぶりに書棚の『新耳袋』に手を伸ばす。奥付けを見てみると、もう四半世紀近く前に始まったシリーズなのだな。
この作品と、松谷みよ子の名著『現代民話考』シリーズのスタイルが、自分の中では実話怪異系の王道と認識されています。
『現代民話考』は現在、絶版。全巻揃えようと思うと、とんでもない出費となってしまいます。復刊を切に願うところ。
さて、『新耳袋』を読破したならば次はどうする。ネットで "怪談 実話 おすすめ" みたいに検索するよりも、目に付く作品を片っ端から読んで、自分の好みに合うものを見つけるほうが手っ取り早い。
とりあえず、同じ著者の別のシリーズに手を伸ばすことにしましょ。
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と、この辺りを読み進めていくと、あぁ自分は木原浩勝よりも中山市朗の書いたものが好きなのかもなぁ…と気づいたりもします。
さあ、次。
自分好みの怪異語りを見つけるために、アンソロジー形式の本を手に取ってみる。
書き手によって、怪異・不思議なことへのアプローチや距離感が様々なのが面白い。また著者によって、取材対象者の職業や採取された話のテイストに一定の傾向が見えたりして、そこから著者の普段の生活や人となりが垣間見えるようで、これも興味深い。
がっつり読みまくった結果、福澤徹三、丸山政也、朱雀門出といった人たちが自分の好みに合いそうだ。
早速、それぞれの著者の本を読んでみましょう。
『脳釘怪談』シリーズは竹書房版の4作品と、独自レーベルの電子書籍版2作品が出版されています。
『奇譚百物語』シリーズは今のところ全5冊。
『忌談』は全5巻で完結。
だんだんと腹いっぱいになってきたけれど、まだまだ続く。続きはこちら。
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