WindowsとデュアルブートなUbuntuでは、共用のNTFSパーティションのマウントに失敗しがち。直す。

Windows 10 と Ubuntu とのデュアルブート環境を構築しています。

で、Windowsを立ち上げたときにも、Ubuntuを立ち上げたときにも同じ書類にアクセスできるように、NTFSパーティションをひとつ用意しています。要するに、内蔵ドライブは以下のような具合。

20201213dualboot.png
  • /dev/sda1 … Windows 起動パーティション
  • /dev/sda2 … Ubuntu 起動パーティション
  • /dev/sda3 … Win / Ubuntu どちらからもアクセスできるNTFSパーティション

さて、Ubuntuを起動して件のパーティション(/dev/sda3)をマウントしようとすると、

The disk contains an unclean file system (0, 0).
Metadata kept in Windows cache, refused to mount.
Failed to mount '/dev/sda3': 許可されていない操作です

というエラーメッセージが出てマウントできなかったり、読み取り専用(書き込み禁止)でマウントされてしまう場合が多々あります。ファイルは開けるけれど、編集して保存が効かない。意味がない。

そもそもこうなる原因は、Windows 10の「高速スタートアップ」機能。Windowsが起動時間を短縮するために作成するキャッシュが、Ubuntu側に悪さをするのです。

Ubuntu側で一時的に解決するには、ターミナルを開いて…

$ sudo ntfsfix /dev/sda3

…を実行します。/dev/sda3 は、マウント時にエラーが出るパーティション。このコマンドで修復が完了すれば、問題なくマウントできるようになる筈。

一方、恒久的に問題を解決するには、Windowsの「高速スタートアップ」を無効にする必要があります。この設定が、かなり分かりづらい場所にあるのだな。

一旦 Ubuntu を終了して Windows を立ち上げたら、コントロールパネルを開きます。

  • スタートメニュー → Windows システム ツール → コントロールパネル

"ハードウェアとサウンド" をクリック。

20201213_02.png

「電源オプション」の "電源ボタンの動作の変更" をクリック。

20201213_03.png

もし、"現在利用可能ではない設定を変更します" と表示されていたらそれをクリック。その後「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外します。

20201213_04.png

で、「変更の保存」。

これでWindowsの高速起動を無効にできました。

もう二度と問題は起きない筈。Ubuntuを起動して、無事にマウントできるか確かめてみてください。

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