LenovoのM715q tinyに入れたUbuntuが、やっとなんとなく安定してきたような気が。

さて、先日購入したLenovoのミニPC・M 715q tinyです。

  • AMD Ryzen 5 PRO 2400GE w/ Radeon Vega 11 Graphics
  • メモリ:8GB
  • ストレージ:HDD 500GB

同程度のスペックのintelなマシンより ¥10,000- くらい安かったので選んでみたのですが、こいつに Ubuntu をインストールして使ってみよう! というわけです。

購入前にネットで検索してみると、Ubuntuを使用したときのAMD製のCPU/GPU周りの不具合情報がいろいろと引っかかったのでちょっと不安だったのだけれど、AMDの公式ページには「対応OS:Ubuntu x86 64ビット」と明記されているので、まぁ大丈夫だろう、と。

で、M715q tinyで三週間ほどUbuntuを動かしてみたところ、いつの日からか、

  • 不意に画面がフリーズ。システムもフリーズ。
  • システムのサスペンド、あるいはサスペンドからの復帰に高確率で失敗する。
    • サスペンド状態に遷移しないまま固まる。
    • 復帰時に画面が真緑になって沈黙。キーボード入力も反応せず。
    • そもそも画面も点かず、システムも復帰せず、反応もせず。

…という、どうにもこうにも「実用的に使える」とは言い難い状況が頻発するようになったのだな。

で。

どうにかすべく、システムのログを眺めながら、カーネルを差し替えたり、公式リポジトリ以外からドライバをインストールしてみたり、また抜いてみたりと試行錯誤してみた結果、

  • Ubuntu 18.04.3 LTS
  • カーネル:5.0.0-29-generic
    • linux-image-5.0.0-29-generic (5.0.0-29.31~18.04.1)
    • linux-headers-5.0.0-29-generic (5.0.0-29.31~18.04.1)
    • linux-modules-5.0.0-29-generic (5.0.0-29.31~18.04.1)
    • linux-modules-extra-5.0.0-29-generic (5.0.0-29.31~18.04.1)

      うちの環境では、現時点での最新カーネル(5.0.0-31)を使うと、サスペンドからの復帰時に 100% 問題が生じます。

  • パッケージ "libdrm-amdgpu1" を標準リポジトリのバージョン(2.4.97-1ubuntu1~18.04.1)から、ppa:oibaf/graphics-drivers で配布されている 2.4.99+git1090241510.0c4275~oibaf~b に差し替え。

    Updated Open Graphics Drivers - since 2011! : Oibaf

    AMDが配布している公式の Linux 向けドライバ(→ Radeon Software for Linux 19.30:現時点での最新版)よりも新しめで、うちでは Oibaf 版のほうが相性が良いっぽい。

  • libdrm-amdgpu1 以外は標準リポジトリのパッケージを利用。

…という環境で、表立った(PCが全く反応しなくなるような)不具合は生じなくなったような気がします。少なくともここ数日は平和そのもの。

ということで、しばらくこの辺りのパッケージをバージョン固定しつつ、様子を見てみましょ。先々、パッケージの不整合などいろいろ問題が出てくるかもしれませんが、まともに使えない状態より遥かにマシ。

【2019.10.16 追記】

「ここ数日は平和そのもの」と書きましたが、やっぱり極々たまにシステムが固まったり、サスペンドからの復帰に失敗したりしますな。

発生条件がかなりランダムなので、根本原因がよく判らない。カーネルの所為なのかドライバの所為なのか、gnome-shellの所為なのか、もうよく判らないので、ひとまず後から入れたドライバ類を掃除して、標準リポジトリからのものに統一。これで様子を見てみよう。

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