「餃」。

「餃子」という字、見飽きました。

ところで。

餃子の「」という漢字は、「餃子」という単語にしか使わないよね?

「餃」は例えるなら「オレは守備キライだから、指名打者でしか試合に出ないからね」と言い放つワガママ助っ人外国人のような、使えない漢字なのか。
はたまた「ワタシは『餃子』のためだけに生まれてきたの。他のとくっつくなんて、まっぴらゴメンだわフン」と言い張る、強情な漢字なのか。

それとも知らないだけで、他にも使いようがあったりするのか。

むっちゃ気になったので、図書館へ行ってきた。

とりあえず、割と手近な『角川 大字源』をひも解いてみると、「餃」の時は意味を表す「食」と音を表す「交」とが組み合わされて出来た形声字であり、読みは「こう(カウ)」。意味としては「ねばねばする食物。あめ(飴)の意」だそうだ。

「餃」が含まれた単語は「餃子」の他に記述は無い。

続いて参照したのは「親文字5万余字、熟語53万余語を収録した世界最大の漢和辞典」というキャッチフレーズを持つ『大漢和辞典』(大修館書店)。

この辞典によりますと、「餃」という文字には「あめ(飴)」という意味があり、この字を使った言葉としては「餃子」。

そして。

餃餌」。

こんな言葉、初めて見た。

意味は「蒸した肉饅頭」だそうだ。

「餃子」と大して変わらん。
というか「蒸した肉饅頭」なら「肉まん」とか「包子」とか、もっとわかり易い言葉が存在しておる。

「餃」は「餃子」という言葉を形成するためだけに存在すると言っても過言では無いのである。



...う〜ん、ムダ知識。


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