よか試合でございました。

KONAMI CUP アジアシリーズ2007もいよいよ決勝。
韓国・SKワイバーンズと中日ドラゴンズのリベンジマッチ。英和辞典で調べたら「ワイバーン wyvern」っつーのは「二本足で翼を持つ龍」のことだそうだ。すなわち今年のアジアの頂点を決める戦いは龍同士の対決。

ワイバーンズのマスコットキャラクター、てっきりキツネだとばっかり思っていたら、ありゃ龍だったのね…

そんなこんなで試合開始1時間半も前に東京ドームに着いてしまったのだが、ドームのバックネット裏から一塁側、そしてライトスタンドは、かなり早い時間からドラゴンズファンで埋め尽くされていく。関東でも思ったより人気あるのね、ドラゴンズ。どれくらいのファンが遠征組なのだろうか。

試合前のセレモニーの関係でプレイボールが15分ほど遅れる旨のアナウンスがあったりしながら、午後6時14分に試合開始。

SKの先発は元広島・レイボーン。対する中日は、あの日本シリーズ第5戦で謎のパーフェクトピッチングを披露した神・山井大介。

今日の山井は神ではなかった。
初回にフォアボール二つ出した後に連打でいきなりの2失点…

追うドラゴンズ。
2回に何故かこのシリーズ大当たりの井上一樹がレフトスタンドに3号ソロ。1点差。

そして5回には、誰も打撃を期待していなかった伏兵・藤井のツーベースで同点。荒木の内野ゴロの間に逆転!まず中盤にひと盛り上がり。

続く6回には、ここまで全く良いところがなかった中日クリーンアップの一角・李炳圭のツーランで突き放す!6回表を終わってスコアは5−2。3点差。山井もなかなか立ち直ってきていたし、もうスタンドはドラゴンズの勝ちを確信したね。

しかし、ここから好調SK打線の一発攻勢。山井がソロ、代わった岡本がまさかの同点ツーランを被弾…
5−5の同点で9回表・ドラゴンズの攻撃を迎えたのでした。

SKのリリーフ・元広島のロマノからツーアウト2塁の得点チャンス。バッターボックスは井端。

ここで、東京ドームに轟音が響いたのさ。雷鳴。スタンドの観客が不安げに当たりを見回すほどの大音量で。
その直後、井端の打った球はしぶとくセンター前へ!決勝のタイムリーヒット!

雷鳴とともに勝利の一打。嘘みたいなタイミング。まさに劇的。「ドラマチックに魅せろよ井端」。井端を応援する横断幕の言葉そのままの、ドラマチックなハイライトなのでした。

9回裏は岩瀬がきっちり締めて、ドラゴンズがアジアの頂点へ!

Image281.jpg二万とちょっとの観衆はドラゴンズに対して、そして惜敗のSKワイバーンズに対しても惜しみない拍手。

で、帰る時間を気にしながらも、落合監督の胴上げから表彰式まで見物させて頂きました。
ここからはドアラが好き放題。
試合後に握手をする両チームの選手たちの列に紛れ込むわ、表彰式に向かうドラゴンズ選手たちの先頭に立つわ。しかしドアラのスタジアム人気は、いつも素晴らしいね。

ドームの外に出ると、今夜も雨が降り出していた。さっきの雷鳴は、やっぱり嘘じゃなかったんだ。

濡れながら、宿のある南千住まで。


カテゴリ: