【クリンチナンバー2022】広島東洋カープの自力CS進出可能性について。訂正と報告。

さて、世間の一部で侃々諤々だった、広島東洋カープの自力CS進出があるのかないのか…という話。

09月02日の全試合が終了した時点で、当サイトは「広島東洋カープの自力でのCS進出可能性が復活。CSクリンチナンバーは18」としました。つまり、

この時点で、広島が残り18試合を全勝すれば、他チームの動向にかかわらずCS進出(3位以上)を確定できる。

という意味です。

が。

「広島が残り18戦全勝しても4位になってしまう」というパターンが存在することが判明。かなりのレアケースと思われますが、結論を先に書きます。

09月02日時点で「広島東洋カープの自力でのCS進出可能性が復活。CSクリンチナンバーは18」としたのは誤り。

広島は残り18試合を全勝してもCSを逃す可能性があり、09月02日の時点では「自力CS消滅が継続中」が正しい。

と、たぶんこれが合っていると思います。以下、説明してみます。

まずは09月02日 全試合終了後のセ・リーグ順位表。

cl2022_0902.png

雨で流れた S vs DB の日程が未定なので、仮にこれがシーズン最終戦となると仮定して、その試合を残して各チームが…

  • S - 05勝 17敗 01分
  • DB- 14勝 13敗 00分
  • C - 18勝 00敗 00分
  • G - 19勝 01敗 00分

…という星取りをすると、S vs DB ひと試合を残した順位表は以下のようになります。

cl2022_before01.png cl2022_before02.png

セ・リーグの順位決定方法をおさらいすると、

  1. 勝率の高い順。
  2. 同率の場合は勝利数が多い順。
  3. それでも並ぶ場合は当該チーム間の対戦成績が良い順。
  4. まだ並ぶようなら昨年度順位。

と、定められています。

この日の順位表を見てみると、C - G - DB が同率・同勝利数で並んでいるのですが、当該チーム間の対戦成績を見てみると…

  • C vs (G, DB) = 30勝 20敗 00分
  • G vs (C, DB) = 27勝 22敗 01分
  • DB vs (C, G) = 17勝 32敗 01分

…となって、順位決定方法(3)に基づいて、Cが2位、Gが3位、DBが4位、となります。

で、残ったひと試合・S vs DB 戦で DB が勝利してシーズン終了! となった場合、順位表はこうなる。

cl2022_final01.png cl2022_final02.png

DBが優勝決定。C - G - S が同率・同勝利数で並ぶことになるのですが、チーム間対戦成績を見てみると…

  • C vs (G, S) = 24勝 25敗 01分
  • G vs (C, S) = 25勝 24敗 01分
  • S vs (C, G) = 24勝 24敗 02分

となって、

カープとジャイアンツは既に全試合消化済みで自らは何もしていないにもかかわらず、同率・同勝利数で並ぶチームが DB → S に変わったために順位が入れ替わる。

…という妙なことが生じて、広島は何もせずして4位転落、CS進出を逃してしまうのですね。

広島が残り試合を全勝しても、必ずCS進出を決められるとは限らない。すなわち、自力CSが無い。

そんなわけで、この日(09月02日)時点では「広島の自力CS消滅中」が正しく、これは09月04日(日)の全試合終了時まで続いて、09月06日(火)にカープが勝ち、ジャイアンツが敗れたために、この日に広島の自力でのCS進出可能性が復活した、というのが正しいのではないかということですね。

で、

うちの計算プログラム、どうやら現状ではこの(ある意味特殊な)パターンを検出できない可能性が大です。

どうしよう。

ちょっといろいろ考えてみます。

【2022.09.07】2022年09月02日〜09月04日までのセ・リーグのページを訂正しました。

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