Clonezilla Liveでストレージをまるごとクローン。

SSDやHDDをまるごとクローン。内蔵ストレージを載せ換えるときだったり、フルバックアップを取ったりするときに使える完全無料のユーティリティを探した結果、Clonezillaというやつで所望のことができそうだ。

Clonezilla.org

今回やりたいことは、

  • 内蔵HDDの中身を、パーティション構成などもそのままに外付けHDDにまるごとクローンしてバックアップ。

作業の大まかな流れはこんな感じ。

  1. Clonezilla LiveのISOイメージをダウンロード。
  2. ダウンロードしたISOイメージで、USBメモリなどに起動メディアを作成する。
  3. 作成したメディアからシステムを起動。Clonezillaが立ち上がる。
  4. 画面の指示に従って、ディスクやパーティションをクローン。

用意しておくものは、

  • Clonezilla LiveのISOディスクイメージ。
  • 起動メディア用のUSBメモリ。Clonezilla LiveのISOイメージは 400MB 足らずのサイズなので、それ以上の容量があれば大丈夫。起動メディア作成時に、中身は全部消えます。
  • バックアップ先のHDD。サイズはバックアップ元のストレージの容量より大きくなくてはなりません。

ということで、まずはClonezillaのダウンロード。公式サイトのダウンロードページへ移動して、リストから "alternative stable" をクリック。

clonezilla00.png

"alternative stable" の後に続く文字列は、リリース日付と、Clonezilla Liveの起動に使われるOS(Ubuntu Linux)のバージョン名(=groovy)です。気にしなくて大丈夫。

また "AMD64" 以外のバージョンだと、セキュアブート環境でUSB起動ができない場合があります。

次のページで、CPUアーキテクチャ、ファイルタイプ、ダウンロード元を指定します。

clonezilla01.png

とんでもなく古いPCでない限り、CPUは "AMD64" でOK。ファイルタイプは "ISO"、ダウンロード元は "auto" でよかろう。

"Download" ボタンをクリックすると、暫く経って自動的にダウンロードが始まります。

次に起動メディアの作成。以下のページを参照してみてください。

手元にMacが無いので、Macな人はご自身で調べてみてください。申し訳ない。

作成したUSB起動メディアから再起動します。外部ディスクから起動する方法はPCによって異なるので、ご自分のマシンのやり方をご確認ください。

最初の画面は以下のような感じ。

clonezilla_live001.png

放っておくと、一番上の "default settings" で立ち上がります。それで大丈夫。

言語設定画面。カーソルキーで日本語を選択してEnter。

clonezilla_live002.png

キーボードレイアウトの選択画面。今回の場合はカーソルキーとEnterキーぐらいしか使わないので、英語キーボードのままでOK。

clonezilla_live003.png

次のダイアログ。「Clonezillaを開始します」を選んでEnter。

clonezilla_live004.png

続いてモードの選択。丸ごとクローンしたい今回の場合は「ディスク/パーティション ⇔ ディスク/パーティション」を選びます。

clonezilla_live005.png

次。今回は「初心者モード」で問題ありません。

clonezilla_live006.png

次。「ローカルディスク → ローカルディスク」を選択。

clonezilla_live007.png

次は「コピーのローカルディスク」の指定です。コピーです。

その次は「コピーのローカルディスク」の指定。コピー先の既存データは全て消去されるので注意です。間違えないように。

次。多くの場合「元ファイルのチェック/修復をスキップ」で問題ないと思います。

clonezilla_live010.png

最後のダイアログ。処理終了後、どうするかを指定します。特段何もなければ "poweroff" を選択しておけば良いのではないかな。

clonezilla_live012.png

この後、何度か「本当に実行してもいいですか? コピー、既存のデータは消えますけど、大丈夫ですか?」と訊かれます。充分に確認して、進めていきましょう。

容量500GB・使用率60%程度のHDDをまるごとクローンするのに、うちの環境では100分くらいかかりました。作業が終了するまで、のんびりと待ちましょ。

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