「清武本」は「ミスター高橋本」じゃなかった。

今朝の読売新聞です。

社会最終面の三分の二を割いて、
球界の契約情報暴露 清武氏の著書に怒り噴出
という記事が載っていました。要は、
先頃発売された清武さんの著書に「某球団の契約情報を記した文書」が暴露されている、機密を公にするとはけしからん!
という内容だったのですが、この記事をデカデカと載せた目的がわからない。

こないだからの「読売巨人軍、新人獲得の際に不明朗契約」という話題に繋がるようで繋がらないでしょ? これ、清武氏批判をしてると見せかけて、実は清武本を宣伝する為の記事なのではなかろうか。流行りのステマ(笑)。

自分もこの記事を読むまでは清武さんの著書が出ているなんて全然知らなかったので、「読売さん情報をありがとう」ってなもんで、帰り道に本屋に立ち寄ってみたのです。


 巨魁 / 清武英利:2012

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どんな凄い暴露話が書いてあるのだろう、ひょっとすると、10年くらい前にプロレス界に大激震をもたらしたミスター高橋の暴露本『流血の魔術 最強の演技 〜 すべてのプロレスはショーである』並のインパクトがあるんだろうか、プロ野球界がひっくり返らなければ良いが…。

などとドキドキしながら本を手に取ったのだけれど、全然『ミスター高橋本』じゃなかった。どちらかと言えば『マネーボール』の趣きですな。

清武さんがジャイアンツに関わることになってから、例の事件でジャイアンツと袂を分かつまでを本人が述懐したドキュメンタリー。まだまだ超絶斜め読みしかしていないけれど、件の「某球団の(新人選手との契約に関わる)極秘文書」も、清武さんの「球団運営やチーム編成、新人勧誘の方法などを改革しなくちゃね」という主張の流れの中でちょこっと引用されているだけ。この本の本質部分ではありません。

う〜ん、ますます読売新聞の記事の意図がわからない。

だいたいさぁ、新聞自らが「都合の悪い事実を暴露するのはけしからん」というのは、どう見ても自分の首を絞めている。読売は、金輪際スクープ記事を打たないつもりなのかしら。

さてさて、読売がムキになっている感のある、本筋の「ガイドラインを逸脱した、内緒の契約」問題のほうはどう落とし所を見つけるのだろう。

まぁシーズン開幕直前にする話ではないよなぁ。

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