Dr. Johnのおどろおどろしげなジャケットは久しぶりのような気がします。音のほうもジャケットから想像されるとおり、怪しさ満載。彼の過去作品を振り返ってみると、60年代末のデビュー作にして傑作『Gris-Gris』に近い雰囲気ですな。味が濃いです。
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『Gris-Gris』の頃は20代終盤、現在はもう70歳を越えているのだな、Dr.Johnは。
Dr. Johnは『Gris-Gris』のような土の香りのするサイケデリックR&Bから、ストレートなニューオーリンズ音楽『Dr. John's Gumbo』、ピアノ1本だけで作ったアルバム『Plays Mac Rebennack』、他にもビッグバンドジャズからコテコテのR&Bまで、まぁバラエティに富んだ作品を残しているわけだけれど、2012年になって、彼の原点とも言える場所に戻って来たのだね。
もちろんこのアルバム、ただの懐古趣味というわけではなくて、"今" の空気も感じれれるわけです。そういう意味ではダン・オーバックのプロデュースワークは大正解、大成功。
酒をかっ喰らって頭の中をグラグラさせながら、音量大きめで。
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