ノーブランドBluetoothアダプタは果たして実用に耐えうるのか。
ようやくBluetoothの有用さが判りかけてきた今日このごろ。ファイル転送や音楽ストリーミングやテザリングは何かと便利。
最近のPCはビルトインでモジュールが組み込まれていたりするけれど、うちのはそうじゃない。なのでUSBポートに挿すタイプのBluetoothアダプタ(所謂ドングルというやつ)を物色してみた。
ネットショッピングサイトを見てみると、LOGITECやELECOMやBuffaloに混じって無印のアダプタが売られていて、それらは価格が3割程度安いのだな。
- → USB Bluetoothアダプター @ Amazon.co.jp
- → USB Bluetoothアダプター @ 楽天市場
- → USB Bluetoothアダプター @ Yahoo! ショッピング
きちんと動作するのであれば安いに越したことはない。試しに形が違うものをひとつずつ購入。
ありゃ、形が違うだけで、供給元は同じである可能性が大です。
このふたつ、ノーブランドではあるけれど、"Bluetooth 4.0対応" で "CSRチップ採用" を謳っています。この "CSR" というのが重要で、これは多くのBluetoothデバイスに採用されている信頼と実績の Cambrige Silicon Radio 製のチップが組み込まれている…ということなのですね。
うん、中華製。さぁ満足に動作するのかどうか。ほんとうにCSRなのかどうか。
製品には『CSR Harmony』という、CSR社謹製のドライバ/ユーティリティを収録した8cm CDが付属しています。これを Windows 7 にインストール。で、USBポートにBluetoothドングルを挿す。
Windowsおなじみ「デバイス ドライバー ソフトウェアをインストールしています」のメッセージが出て、無事に認識。プロパティを見てみると…
とりあえず、ちゃんとしたもののようです。
次に動作確認。
- iOSデバイスと接続して、iOSデバイスからの音楽ストリーミングをPC側で受けてみる → OK。
- モバイルルータと接続して、Bluetoothテザリングを試してみる → OK。
- 同時購入したドングルのもういっこをLinuxマシンに挿して(こちらはドライバのインストールなど不要で認識してくれました)、Linux - Windows 間でファイル転送を試してみる → あれ?
何だか動作が不安定。
どうやら、今回購入したふたつのドングルを同時に使用すると途端に具合が悪くなる。こねくり回すこと小一時間、遂に原因が判明。
このふたつのBluetoothアダプタ、デバイスアドレス(≒MACアドレス)が同じだ!
むむむ。一気に製品の信頼性が怪しくなってまいりました。
つまり、こいつらを同時に使用したならば、デバイスアドレスが重複した機器が極々近所に存在することになるわけで、そのせいで正常に動作しなくなるのですね。
というわけで結論。
- ノーブランドのBluetoothアダプタは、ひとつだけならきちんと使える。
- 生産元が同じである複数のノーブランドなドングルを近場で同時に使用すると、アドレス被りのせいで正常動作しなくなる可能性がある。
さて、折角ふたつ買ったのに同時に使えないのは悔しいので、何とかする方法を調べてみた。次回『Bluetoothアダプタのデバイスアドレスを変更する』を参照してみてください。
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