ちーちゃんはちょっと足りない / 阿部共実。
『このマンガがすごい！2015』オンナ編1位。阿部共実作品、いつの間にやらこんなメジャー界隈で注目されるようになっているのだな。
日々を生きていると、たまに「あぁぁぁぁ…」ってなることあるでしょ。そういうときに『ちーちゃん』だとか『空が灰色だから』を読むわけです。敢えて「あぁぁぁ…」ってなる奴を選んで読む。
すると更に「あぁぁぁぁぁぁ…」となるでしょ。取り返しがつかない、何処にも持って行きようのない、救いようもない、心の奥底をぎゅっとされるような、そんな想いに完全にどっぷりと浸かるわけです、敢えて。
で、そんな気持ちを引っ張りながら、寝る。
ね?
もう、この本を開けば "あぁぁぁぁ…" ってなると判っているのに、それでも時々開いてしまう。なんだろうなぁ。「怖い」と判っているのに思わずホラー映画を見てしまう、そんな感じ。
新刊『死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々』は『空灰』初見のときのような衝撃はなかったけれど、変わらずの阿部共実味。
いいよね。
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