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何度でも言いますが、シンガー・新垣結衣の魅力は「声」です。「音程が不安定」とか「声量が無い」とか言うひとは黙ってサラ・ブライトマンでも聴いておけば良いのです。ガッキーの揺れる声、この「せつなさ」「やさしさ」を素直に感じ取りましょうや。

ということでこのシングル『piece』、タイトルトラックはまずまずガッキーの色が出ています。
2トラック目『スパークル』...こういう元気な曲はちょっと彼女の声のテイストとは合わない気がします。
3トラック目は彼女と同郷・沖縄のバンドMONGOL800の名曲『あなたに』を緩やかにカバー。このカバーは心地よい。これぞ「新垣結衣の声」ファンが求める正しい楽曲ではなかろうか。

『あなたに』のオリジナルは、MONGOL800『Message』に収録。この曲のカバーでは、大御所・加藤登紀子がアルバム『沖縄情歌』の中で歌っていますが、こっちもガッキー・バージョンとは180度違った感じで良いです。

で、話を『piece』に戻しますと。
4トラック目にはいつものようにタイトルトラックの「Naked Voice Version」が収録されています。ボイスだけのアカペラバージョンのようなもの。毎度のことながら、これは「声」ファンにとってはとっても嬉しいトラックです。制作サイドもガッキーの声の魅力をよ〜く分かっていらっしゃるようだ。

このシングル、苦言を呈すならば販売形態。
生産限定版を含むジャケット違いの3タイプでの発売なのですが、こういう「熱狂的なファンなら3枚買ってくれるんじゃね? 売り上げUP!」みたいなアコギな商売は止めにしませんか。中身で勝負しましょうや。