「あの小倉さんが大絶賛」。

いろんな場所で見かけませんか、この宣伝文句。

あの小倉さんが大絶賛

とくダネ!」の小倉智昭氏の事なのだが、いつの間にそんなに大きな影響力を持つようになったのだ。で、小倉さんが大絶賛しているアルバムが、例えばコレ。



 MR.VOCALIST / Eric Martin

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  → エリック・マーティンの作品を見る

「歌唱力に定評のある男性ボーカリストが、女性曲をカバーしました」という、どこかで聴いた事のあるコンセプト。収録曲は『PRIDE』『ハナミズキ』『M』『Everything』『雪の華』などなど名曲揃い。すべて英語の歌詞で歌われています。

確かに、何も考えずに聴けば悪くはないのです。

しかし歌っているのが "あの" MR.BIGのボーカリスト、エリック・マーティンというのが、どうにもこうにも。『To Be With You』で世界を制した彼が、何が楽しくてこのような二番煎じの、しかも日本独自企画に乗ってきたのだろうか。

To Be With You - Mr. Big 試聴あり

彼が日本好きなのは知っているし、相変わらず歌は上手いし、ジャケ写を見ても昔のままの美青年ぶり。これって最近の写真だよな? ちなみに1960年生まれでもうすぐ50歳。劣化していなさ過ぎ。すげぇな。

本当に、何も考えずに聴けば悪くはないのです。

でも何ていうか「商売っ気しか感じない」というか、例えばロッド・スチュワートの『Great American Songbook』シリーズとか徳永英明の『Vocalist』シリーズのような「アーティストの意思」っつ〜のを感じられないのですなぁ。Mr.Big全盛期を覚えているだけに「あれ、エリック生活厳しいのかな」なんて邪推してしまったり。ファンにそういう事を思わせてしまうのは、失敗だよな。

とにかく、何も考えずに聴けば悪くはないのです。小倉さんも大絶賛してるしね。


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