ライオンズの新外国人・ブラウンのことです。
どでかいホームランを2発も打ちおって、しかも速球を力任せにスタンドに運ぶだけじゃなく、変化球にもバットを合わせちゃったりなんかして、ちょっと不気味な存在です。
でもそんなことより気になって仕方無かったのが、彼が打席に立った時にライオンズ応援団が演奏する曲ですよ。絶対にどこかで耳にしたことのあるメロディ。試合そっちのけで「何の曲だったっけかなぁ」と考えていたのですが思い出せない。
そのメロディだけが、一日じゅう頭の中を回っている状態。あぁ、もどかしい。これじゃ、ぐっすり眠れないではないか。そんな事を思いながら風呂に入っていたら、唐突に思い出したのです。
ディック・マードック!
往年の名プロレスラー。ダスティ・ローデスとの伝説のタッグチーム「テキサス・アウトローズ」や、垂直落下式ブレーンバスター、リング下からエブロンに上る時に藤波にタイツを引っぱられて生っ白い半ケツを露出するので有名な、ディック・マードックの入場曲だわ、これ。
調べてみると、テキサス大学アメリカンフットボールチーム「テキサス・ロングホーンズ」の応援歌だと。
→ YouTubeで聴けます。(http://www.youtube.com/watch?v=cTUJSEFKSBE)
iTuns Storeにもあったりして。
→ Texas Fight - The University of Texas Longhorn Band 試聴あり
どう聴いても『線路は続くよ どこまでも』のフレーズが入り込んでいるのでいるのは、こういう理由。
う〜ん、曲に歴史あり。
- まず最初に、アメリカ横断鉄道の工夫が歌った『I've been Working on the Railroad』という唄があった。
- これが日本に入ってきて童謡としての歌詞をつけたのが『線路は続くよ どこまでも』。
- アメリカでは、テキサス大学で『I've been〜』をアレンジした『The Eyes of Texas』が歌われた。
- その、テキサス大学の代名詞ともいえる『The Eyes of Texas』のメロディを、大学の運動部の応援歌『Texas Fight』に組み込んだ。
『線路は続くよ〜』といえば、ホークスの選手がヒットを打った時に応援団が演奏しますよね。その曲と起源を一にする『Texas Fight』が、ヤフードームで奇跡の共演を果たすとは、なんとも面白いですなぁ。
ところで、テキサス出身のディック・マードックが『Texas Fight』に乗って登場していたのは分かるとして、埼玉西武のブラウンさんは、経歴を辿る限りテキサスとは縁もゆかりも無さそうなのね。何故この曲が選ばれたんだろう。
ライオンズ応援団に、昭和プロレスファンが居ると見た。
コメント