スピルバーグの映画『未知との遭遇』の原題は『Close Encounters of the Third Kind』 - 直訳すると「第三種接近遭遇」ですね。宇宙人との接近遭遇を題材にした映画です。さて今回の映画の題名は『The 4th Kind』。宇宙人との第四種遭遇が題材なのですな。でも接近遭遇の上を行く遭遇って何ぞや...というのがこの映画最大の謎でありオチであるわけですね。
ほとんどネタバレしてしまった感もありますが(w、細かい内容は実際に映画館に足を運んで観てもらうとしてですな。
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まぁぶっちゃけて言えば疑似ドキュメンタリー映画です。「疑似ドキュメンタリー映画」で思い浮かぶのは『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』。でも『The 4th Kind』の「実際の(ものとされる)フィルムを映画の中で使用しつつストーリーが展開してゆく」というメタ的手法は、あの名作『食人族』を彷彿とさせます。
ちなみに『食人族』、最近観なおしてみたのですが、非常に良く出来た映画です。視覚的にも精神的にも不快な映像が続くので、そういうものに耐性がある人は是非。
宇宙や宇宙人を素材にした疑似ドキュメンタリーで比べるなら、伝説のエイプリルフール番組『第三の選択(→こちらの記事参照)』のほうが圧倒的に良く出来ている。『矢追純一UFOスペシャル』のほうが面白い。疑似ドキュメンタリーなんて言ったら矢追さんはお怒りになるかもしれないが。それから10年ちょっと前の『宇宙人解剖フィルム』にも楽しませてもらいましたねぇ。
この手の作品の面白さは「ドキュメントであると言い張る部分に、いかに真実味を持たせるか」「仮に"真実"という鎧が外れてしまった場合でも、作品として楽しめるか」ということにかかってくると思うのです。
『食人族』や『第三の選択』は、ストーリーそれ自体が良く出来ていて、"真実"だとか"フェイク"だとかは正直、どちらでも良いのです。『矢追純一UFOスペシャル』や『川口浩 探検シリーズ』は、真実性が崩れた後に「ウソだろ、おいおいw」という笑いの要素が残ります。これはこれで楽しめる。
『The 4th Kind』はどうなんでしょう。微妙です。
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