時は流れた。

PC版へ 2008年09月23日
1994年の夏頃だったか。
(当時の)福岡ドームにホークス戦を見に行った。

この年のホークスは、シーズン終盤まで優勝争いに絡んでいた。結局、勝率5割を大きく超えながら勝負どころのシーズン最終盤で失速。悲願のAクラス入りを逃し、4位に終わったのです。

当時の監督は根本さん。シーズン中から「来季のホークスの監督は王貞治」という噂が流れ始めて、福岡の街はちょっとした騒ぎになっていたのですが。

「来る訳ないよなぁ」
「福岡まで来てくれないだろ」

ファンは半信半疑。というか「世界の王」「元・読売巨人軍の王」が福岡にやって来るなんて話、全く現実味を感じていなかった。

で、その1994年の夏、福岡ドーム。

NHKの野球解説の仕事でドームを訪れた王さんの姿が、イニングの合間にホークスビジョンに映し出されたんだよね。

ドーム全体が大騒ぎ。

「来年、ホークスをお願いします!」「王さん、ホークスに来てくれぇ!」なんて、絶対に本人には聞こえる筈がないのに、みんな絶叫してさ。ビジョンの中の王さんは、にこやかに微笑んでいた。

そしてシーズンオフ、王貞治、ホークス監督就任。

それから14年。
ホークスファンとして、辛い日々があって、歓喜の日々があって、最近はまたちょっと辛い日々があって(笑)。

時は流れた。

王さんがホークスの白いユニフォームを着てドームのグラウンドに立つのは、多分、もう残りひと試合。最後の清原を観ておこうと思ってホーム最終戦のチケットを買ったのだけれど、図らずも明日は、清原引退とは別の感慨に浸ることになりそうだ。


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