北京オリンピック・野球の日本 vs キューバまで、あと少し。
キューバ代表を、生で見たことがあったなぁ。
と言っても、遥か昔。時は1994年6月25日。場所は竣工2年目の福岡ドーム。
当時のキューバ代表と言えば、1992年のバルセロナオリンピックで圧勝の金メダル。続く1996年のアトランタでも金メダル。正に「世界最強」の名を欲しいままにしていた頃です。
その圧倒的な打力は、もはや伝説。中心選手はキンデラン、リナレス、パチェコ。リナレスは後にドラゴンズに来ましたね。もう選手としては下り坂の年齢だったので、大した活躍は見せてくれませんでしたが。キンデランは、社会人チーム・シダックスでもプレーしました。
で、その福岡ドームで行われた試合。
福岡ダイエーホークス二軍 vs キューバ代表という親善試合だったのですが、バックネット裏の席が、たしか2,000円。「たった2,000円で世界最強チームをかぶりつきで見られる!」ということで、興奮しながらドームへ向かったのです。
開場と同時にドーム内へ駆け込んで、バックネット裏最前列をGET。
グラウンドでは、キューバチームが打撃練習をしていました。
凄いの。
思わずため息が出るような打球が、外野スタンドの中段・上段へと次々に運ばれてゆく。飛距離も、打球の速さもケタが違う。
「こりゃ何点取られるかわからんなぁ」なんて話しながらビールを飲んでいたのです。
そして試合開始。
ホークスのピッチャーは、アンダースローの軟投派・足利豊。一軍と二軍を行ったり来たりしていたピッチャーです。大丈夫か? アウト取れるのか?
...足利、1失点で完投勝ち。被本塁打は、多分なかったと思う。
本当なら、足利に賞賛の嵐、なんだろうが、こっちはキューバの世界一の打棒を見に来ていたわけですよ。なんだか盛り上がるに盛り上がれず、不完全燃焼だったわなぁ。
きっとさぁ、キューバの選手はアンダースローのピッチャーなんて見たこと無かったんだと思うんだよね。全くタイミングが合ってなかったもの。
だからさ。
キューバ打線を抑えるのに、球威はいらないのです。緩急と、コントロール。
という、14年前のおもひで。
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