以前から、圧迫感や閉塞感のないイヤホン / ヘッドホンを探していたのだけれど、こんなのどうかな。ソニーのオープンイヤー・ヘッドセット『STH40D』。
実際に使ってみたら、これがなかなか良い。
仕組みは公式ページの『特長』に目を通していただければ分かるとおり、これ、耳の穴をまったく塞がないのだな。要は耳の穴のそばに極々ちっちゃなスピーカを置く感じ。
耳を塞がないので、周囲の音がヘッドホン未装着時と変わらずよく聴こえます。ヘッドホンを着けているときに話しかけられて、ついつい返事がデカい声になってしまう…なんてことも起こらない。
構造上、音漏れや音抜けは勿論あるのだけれど、通常レベルで聴いている限り、周りの人に迷惑をかけてしまうような音漏れは無さそうです。音の抜けのほうも、なんというか、全周波数帯域でまんべんなく抜けるので、特に音のバランスが悪くて気持ち悪い…という感じにはなりません。
「耳の下側から掛ける」という独特の形状もなかなか。小走りしてもズレたり落ちたりしないし、メガネのツルに干渉しないので、その点も良い。
値段の割に造りが若干ちゃっちいなぁ…とは思わなくもないけれど、まぁ、新しいコンセプトの製品ということで、そこには目をつぶりましょ。「耳への負担軽減」とか「周囲の音との調和」というこの製品のコンセプトを価値として理解できるのであれば、なかなか良くできた、満足できる製品だなぁ、と個人的には思います。
STH40D はワイヤードのヘッドホンですが、同じコンセプトでワイヤレスな奴が欲しければ、SONY が Xperia ブランドで出しているこちら。
同じようなコンセプトのヘッドホンで、ambie（アンビー）のイヤカフ（→ワイヤードタイプ / ワイヤレスタイプ）というのもありますね。これ、知り合いが使っていたのだけれど、こちらもなかなか良いらしい。
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