福岡に暮らして四半世紀以上。もうかなり長いこと焼酎には親しんでいるわけですが、ひと口飲んで「!」となった焼酎は、これまで殆ど無いのです。
その数少ないうちのひとつが芋焼酎・安田。
昨年末に知り合いの店で出してもらったのが初遭遇。匂いを嗅いで、口に含んだ瞬間に「え? 何これ?」と言う言葉が思わず漏れてしまったのですな。どうやったら "芋" がこんな香りになるんだろう。ライチだとかマスカットだとか、ある種のハーブが溶け込んだような香り。
味には人それぞれ好みもあるので、好みを他人に押し付けるわけにもいかないけれど、この焼酎、「美味い」というより只々「凄い」という感想しか思い浮かばない。唯一無二、とはこういう事を表すのだろうな。
是非とも自宅で味わいたい、と思ったものの、この『安田』、年に一度の限定出荷。去年の暮には最早手に入らなかったのね。
味と香りを反芻しながら待つこと一年弱。
遂に…
平成28年度仕込み、待った甲斐がありました。記憶の中でハードルを上げすぎてはいまいかと少々心配ではあったのですが、そんなことはなかった。
良い。
一升瓶が空になるまで、多分すぐに空いてしまうのだろうけれど、暫くの間、至福の晩酌を楽しみましょうぞ。
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