Maroon 5の新作『Overexposed』。かいつまんで試聴した時はかなりとっ散らかった印象だったのだけれど、アルバムの頭からキチンと聴いてみると、それほどでもない気もします。
しかしデビューから時を経るにつれて、どんどんポップになってゆくのね。デビューアルバム『Songs About Jane』の、割とシンプルで、とことんクールな感じにヤられた記憶が強烈なので、新譜が出る度に少しだけ戸惑ってしまいます。
で、このアルバムの "Deluxe Version" に収録されている『Kiss』。オールドスタイルの R&B/R&R アレンジのサウンドに、聴き覚えのあるメロディと歌詞。クレジットを確認するまでもなく、プリンスの1980年代半ばの大ヒット曲『Kiss』、なのですな。
これは格好良い。
マルーン5、前作『Hands All Over』の "Deluxe Edition" では、Queenの『Crazy Little Thing Called Love』をカバーしているのですが、そちらは原曲まんまのアレンジで少しも面白くない。この『Kiss』くらい大胆にやってもらえると楽しくていいね。
オリジナルはこちら。
プリンス自身が監督・主演を務めた大失敗映画『Under the Cherry Moon』のサウンドトラック。アルバム自体の出来も賛否両論、といったところ。個人的には嫌いじゃないですが。
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