CSファイナルステージ、優勝を目撃するには何試合めのチケットを買ったらよいのか。

PC版へ 2011年09月24日
まずはクライマックスシリーズ・ファイナルステージのシステムのおさらい。
ファイナルステージ開幕前、まだひと試合も消化していない時点で、何試合目で優勝が決定する確率が高いのかを計算・予測してみましょう。

引き分けを考えないとすると、6試合を行ったときに出現する勝敗パターンは 2の6乗で 64種類。対戦する両チームの実力が等しい(つまり 1/2 の確率で勝ったり負けたりする)場合、その 64パターンそれぞれの出現確率は等しく 1/64 になりますね。

リーグ戦優勝チームを H 、勝ち上がりチームを A としましょう。

H が3連勝して、3試合目で優勝を決めるパターンは以下の8つです。各試合の勝利チームのイニシャルで表すと…
実際には、運営上 H が3連勝した時点でシリーズ打ち切りとなりますが、打ち切られるからと言ってそのパターンが存在しなくなるわけでは無いので、計算上は何も問題ありません。

ということで、H が3試合めで優勝を決める確率は 8/64 = 12.5% です。

同様に、Hが4試合目に3勝目を挙げるパターンは 12通り、5試合目に3勝目を挙げるパターンも 12通り、6試合目で3勝目を挙げるパターンは 10通りあります。

まとめると、
A についても同様に、
となります。

すなわち、
シリーズ開始前に、優勝決定日を予測してチケットを押さえるのならば、
を買っておけば、遭遇の可能性が比較的高い。
と言えますな。

さて、上のパーセンテージを見てもお気づきかと思いますが、
つまり、
両チームの実力が拮抗している場合、1勝のアドバンテージが与えられているリーグ優勝チームでも、確率上 3回に1回は勝ち上がりチームに敗れる可能性がある。
ふむ。この「1勝のアドバンテージ」というのが妥当かどうか、その判断は人それぞれでしょうな。


ここまでは「両チームの実力が拮抗している」という前提でしたが、仮に「H が A よりも明らかに実力が上」というときはどうなるか。例えば「H は A に、常に 6:4 で勝つ」と仮定してみます。

最初の仮定では、64種類の勝敗パターンそれぞれの出現確率は 1/64 = 0.015625 で等しかったのですが、今回は、パターンそれぞれの出現確率が異なってきます。
これを元に計算してみると、


となりますね。

明らかな実力差がある場合でも、明らかに強いリーグ優勝チームがCSファイナルステージで敗退する可能性が 10回に2回 ほどあるのです。

10回に2回の番狂わせが多いと見るか妥当と見るか。「短期決戦は半ば運だから…」という言葉も、あながち間違いではないような。

…と、以上は、チームコンディションとか相性とか勢いとか、そういう要素を完全に排除した計算ですのでね。参考程度にどうぞ。

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