たばこ1本あたり3.5円の増税分を含めて5円の値上げ。ふつうのたばこひとパックで +100円ということですね。国税と地方税・消費税を合わせて、たばこ価格のおよそ65パーセントが税金になります。
→ たばこ税などの税率及び税収｜財務省
65パーセントが税金 - というと、EXILEで言えば14人中9人ちょっとが税金になる計算です。わかりにくいか。実際のたばこで見てみると、こんな感じ。フィルタ部分は考えません。
喫煙家の皆さんは大体これくらいまで吸うと思うのですが、それが全部税金。うん、無駄に税収に貢献していますなぁ。好きで吸っていますので（そしてもちろん他の人にできるだけ迷惑をかけないようにマナーを守りつつ）、自分の健康に被害があろうが割とどうでもよかったりするのですが、値上げのたびに政府が「国民の健康を守るため」なんて取って付けたように発言するのが気に入らぬ。正直に「税収を増やしつつ、健康保険などの支出を抑えられるかもしれないので値上げします」と言えば良いのです。
OECDが発表している健康調査というのがあるのです。
→ Health at a Glance 2009｜OECD：英語
そこから「喫煙量と肺がん罹患者数との相関」グラフをちょっと拝借。
※オリジナルはこちら。
ええと、微妙なグラフですね。相関は確かにありそうです。でも左下のフィンランドを原点にして見てみると、ハンガリーは消費量が2倍で肺がん罹患率がおよそ3倍。アメリカやカナダ、ベルギーなども突出気味。逆に日本は消費量が2.5倍なのに肺がん罹患率はフィンランドの1.2倍程度。
このグラフだけから判ること。
- 肺がんと喫煙とのあいだには関係がありそうだが、喫煙以外の要素が占める割合も意外と大きいのではないか。
- 現在の日本は、たばこ消費量が多いにも関わらず、肺がん罹患率は世界最低レベルにとどまっている。国民全員が禁煙したとしても、罹患率が劇的に下がることはないであろう。
さて、止めますか? 吸い続けますか?
☆たばこ関連資料
→ 厚生労働省の最新たばこ情報
→ たばこ関連書籍
→ 電子タバコ
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