なんというか、リアルだなぁ。
プロレスの控え室の雰囲気だとか、ロートルレスラーを取り巻く日常だとか、プロレスに対するプロレスラーの思いだとか、とてもリアル。
久しぶりにプロレス者の血が騒いだね。
今時「プロレスは八百長だ/真剣勝負だ」なんていう低レベルの論争が好きな人も少なくなったと思うけれど、プロレスラーは、文字通り命を賭けて試合に臨んでいるのです。どんなに無理をしてでも、ファンの期待に応えたい、応えなければならない...。
主演のミッキー・ローク、素晴らしい。調べてみたら、今年で57歳になるんだってさ。その年齢で、このパンプアップされた身体。この映画への意気込み、凄かったんだろうなぁ。もうね、私ゃ二度とミッキー・ロークの事を「猫パンチ」なんてバカにしたりしないよ。この映画のミッキー・ロークを見たら、もうそんな17年も前の事、どうでもいいよ。
失う物が何も無いふりをして、先の事を考えず突っ走るオトコの姿は、格好良くて、そして切ないのです。
音楽も良かった。
あの頃の - 映画の台詞でもあったけれど「ニルヴァーナが出てくる前の」 - 80年代ハードロック / ヘヴィメタルが流れっぱなし。
Quiet RiotやScorpions、Acceptなどなど、懐かしい名前が並んでいます。映画の中で名指しで絶賛されていたGuns'n Rosesの曲は未収録。
そしてエンドロールで流れる主題歌は、ブルース・スプリングスティーン。
コメント