Coldplayの『Viva La Vida』の盗作問題が遂に訴訟に発展です。
最初にこの曲に「俺の曲パクっただろ」と噛み付いたのはcreaky boardsというNYのインディーバンド。今年の6月くらいの事でした。パクられ元の曲は『The Songs I Didn't Write』。意味深なタイトルですなぁ。彼らのMySpaceやYouTubeで聴く事ができます。
★The Songs I Didn't Write / creaky boards @YouTube
似ているか似ていないか、と訊かれれば確かに似ている。悲しいかな、Coldplayの方が完成度が遥かに上である。
で12月になってColdplayを訴えたのは、大御所ギタリストのジョー・サトリアーニ。
★If I Could Fly / Joe Satriani @YouTube
サビのメロディがいっしょ。これは...。
サトリアーニ先生の主張はコチラ。
→ musicradar.comのインタビュー記事:英語。
→ BARKSニュースの記事。
要約すると、
- Coldplayはこの件について話したがらない。この事が忘れ去られるのを待ってるんだ。"I'm just doing what I need to do as an artist, to protect what's mine, to protect those feelings I put down in song."
- (訴訟について)僕はアーティストとしてすべき事をしているだけだ。自分の作品を、そしてこの作品に込めた自分の感情を守るためにね。
対してColdplay側は公式サイトで声明を出しています。
- この2曲(『Viva La Vida』と『If I Could Fly』)の間に類似性があるとすれば、それは全くの偶然であり、私たちも彼同様、驚いています。ジョー・サトリアーニは偉大なミュージシャンですが、彼は『Viva La Vida』を製作してはいませんし、この曲にこれっぽっちの影響も与えていません。
しらばっくれるつもりですね。 まだクロと決まったわけではないけれど、ファンに与える印象は悪いわなぁ。法廷でどんな決着がつくのやら。
盗作を容認しろという訳ではないのですが、パクられた側の模範コメントをひとつ。
2006年にファンの間で「レッチリのDani Californiaがトム・ペティのMary Jane's Last Danceをパクってる」と論争になっていた時のパクられ側、トム・ペティのイカしたコメント。
- ロックの曲なんて、どれも似たり寄ったりだろ。(中略)別に構わないよ ... もし誰かが俺の曲の1音1音を悪意たっぷりにコピーしたら別だけど。でも俺は裁判なんて信じちゃいないんだ。ポップソングを巡って争ったりしなくても、この国では下らない裁判は山ほどやってるじゃないか。
なんかロックな感じがとってもステキ。
この言葉はRolling Stone誌のインタビューでの発言ね。
ちなみに → Mary Jane's Last Dance / Tom Petty & The Heartbreakers @YouTube
そして → Dani California / Red Hot Chilli Peppers @YouTube
ついでにパクリ側のイカしたコメント。
ええと、B'zの松本さんです。雑誌『GB』の94年5月号から。
Coldplayも、ガン無視したりしらばっくれたりしないで「僕らはそういう次元ではやってませんので」って開き直ればいいんじゃないのかなぁ(笑)。印象はもっと悪くなるけどな。
コメント