1965年、南海ホークスの「NPB史上最速の優勝マジック点灯」を振り返る。

PC版へ 2016年07月01日
【2022.06.20】優勝マジック記録については、こちらの記事:【NPB】優勝マジックの最速点灯記録を整理する。も参照してみてください。

2016シーズン、福岡ソフトバンクホークスが「史上最速でリーグ優勝マジックを点灯させるかも」と騒がれていますが、従来の「史上最速マジック記録」は表題のとおり、1965年のパシフィック・リーグ、南海ホークスが記録した「7月6日」となっています。

で、調べてみると、この1965シーズン前半の南海ホークスの成績がとんでもない。

優勝マジックが点灯した 1965年7月6日・全試合終了後のパ・リーグ順位表を見てみましょ。表にするのが面倒なので、箇条書きでご容赦ください。

【1965.07.06 パ・リーグ順位表】
  1. 南海ホークス:49 勝 09 敗 00 分: .8448
  2. 東映フライヤーズ:27 勝 29 敗 01 分: .4821(vs H 残り 20)
  3. 東京オリオンズ:26 勝 34 敗 01 分: .4333(vs H 残り 12)
  4. 西鉄ライオンズ:23 勝 31 敗 01 分: .4259(vs H 残り 18)
  5. 阪急ブレーブス:24 勝 34 敗 01 分: .4138(vs H 残り 16)
  6. 近鉄バファローズ:25 勝 37 敗 00 分: .4032(vs H 残り 16)

うむ、現存しているチームがひとつもない。時代を感じます。

この日、南海ホークスは試合がありませんでしたが、パ・リーグで唯一行われた 東映 vs 東京 が、4 - 6 で東京の勝利に終わったために東映の自力優勝が消滅 → 南海に優勝へのマジックナンバー「62」が点ったわけですね。

しかしまぁ、58試合消化して、貯金が 40 って。

この記録、「7月6日」という "日付" としても最速記録なのですが、「58試合消化時点でマジック点灯」というのも異次元の速さ。ちなみに1965年のパ・リーグは4月10日に開幕しているので、「開幕から 88 日目にマジック点灯」も超早い記録なのではないかな。

セ・リーグ最速記録は 2003年・阪神タイガース なのですが、この年は 3月28日 に開幕 → 7月8日にマジック 49 が点灯。この時点で阪神は 76 試合を消化しています。

さて、この年の南海ホークス、優勝を決めたのは 9月26日。リーグ戦をあと 19 試合残しての優勝決定でした。

シーズンが終わってみればチーム成績は 88 勝 49敗 3分。マジック点灯後は 39勝 40敗 3分 という結果。まぁ優勝決定後の大型連敗などもあったのですが、現在のソフトバンクホークスに通ずる「秋の風物詩」的な趣も垣間見えるわけです。

ちなみにこの年は、南海の主砲・野村克也捕手が打撃三冠を達成しています。

2016シーズンのホークスは、さてどうなるか。

期待しながら見守りましょ。

参考文献: などなど。

※ 本ページに掲載した「1965年7月6日の順位表」は、上記『プロ野球70年史 記録編:1934→2004』に掲載されている各チームの試合結果から集計したものです。集計間違いなどあればご指摘ください。

【2022.06.20】優勝マジック記録については、こちらの記事:【NPB】優勝マジックの最速点灯記録を整理する。も参照してみてください。

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コメント

匿名

もしかして現在の後継チームの順位と同じかと思ったけど5位・6位が惜しい。
南海ホークス→福岡ソフトバンクホークス(1位)
東映フライヤーズ→北海道日本ハムファイターズ(2位)
東京オリオンズ→千葉ロッテマリーンズ(3位)
西鉄ライオンズ→埼玉西武ライオンズ(4位)
阪急ブレーブス+近鉄バファローズ→オリックス・バファローズ(6位)
→東北楽天ゴールデンイーグルス(5位)