飛行機の窓から見る夕暮れほど美しいものは無い。
眼下の大地と雲は漆黒に染まり、地平線を縁取るように茜色が、夕日が沈んだ辺りを中心に濃く、そしてだんだんと薄く。視線を上に向けるにつれ、その色は急なグラデーションを描きながら驚くほどに濃い藍へと移ってゆく…
機体は羽田へと、大きく傾いた。どこまでも広がる、光の粒、粒、粒。まるで光それ自体が生命のように、揺れながら、明滅を繰り返しながら、まもなくそこへ降り立つ僕たちを包み込もうとしている…
…てな感じで、わざわざ夕刻のラッシュアワーの時間に羽田に着いたんですよ。
まぁ、そこまでは良かった。
山手線が人身事故で１時間も止まりやがんの。
乗ってた電車、神田でストップ。俺の目的地は上野。素直に銀座線に乗り換えればよかったんだよね？→東京の人。もう動くの面倒だから、同じホームの京浜東北に乗ろうと思ったのが間違い。デカい荷物を持って、あのすし詰めの車両に乗り込める訳が無い。山手線復旧まで、半ば自分のせいで足止めですわ。
で、上野で乗り換えて、南千住のリーズナブルな宿にやっとたどり着いた訳です。なぜ羽田から南千住まで３時間もかかるのだ。
もう食べ物屋を探す気力も無いので、東京１発目の食事は駅の近所のCoCo壱のカレー。哀しすぎる。
くっそぉ。宿でビール飲んで寝る。
しかしSuicaって便利だねぇ。
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