2022シーズンのプロ野球・クリンチナンバー計算ページです。
以前から、"優勝確率" という検索ワードでうちのページを訪れてくれる人が一定数いらっしゃいます。なので2022シーズンでは、試しにそれを計算してみようかな、と考えました。
実際に行われた試合結果を基に各チームの現在の実力を推定し、今後の試合結果をシミュレートして、シーズン終了時点でどの順位となる可能性が高いのかを算出しています。
計算方法は、まず「チームの現在の実力」を推定するために、イロレーティングによる実力評価を導入します。
で、
…という仕組みを利用して、既に行われた試合の結果から「各チームの現在の実力」をレーティングで表し、また、
…ので、これを用いて、これから行われる試合の結果を適当な回数シミュレートして、シーズン終了時にそれぞれのチームがどの順位に収まるかの確率を弾き出しています。
そもそもの話として「NPBのリーグ戦において、イロレーティングでの実力評価は適切なのか」という根本的な疑問もあったりするのですが、イロより簡単にプログラミングできるレーティングシステムを私は知らないので、これでやらせていただきます。
シーズンが開幕する前の段階では、各チームの実力を計る術がないので、
…という仮定を入れます。チーム間に実力差がないと対戦成績は五分五分になることが期待されるので、各チームが優勝する確率は単純に 1/6 = 16.7% になりますね。どの順位になる確率も各チーム 1/6 ずつ。
クリンチナンバー計算ページの【最終順位可能性早見表】に各々の確率を表示してみると、以下のようになります。これが開幕前の初期状態。
シーズンが進んでいくと、以下のような感じになります。試しに計算してみたパ・リーグ2021年09月25日の状況です。
「マリーンズが1位になる確率が82%」というのは「現在の各チームの実力とここまでの成績から推定するに、この状況のシーズンが100回あったならば82回くらいはマリーンズが優勝するであろう」くらいの意味です。
数字は、小数点以下ひと桁を四捨五入して表示しています。なので「0%」表示は「確率は0.5%未満だけれど辛うじて可能性が残っている」ことを表します。
「可能性が全く無い」場合には「-」と表示されます。
また、シミュレーションの際の統計誤差も含まれたりするので、数字には ±1 ポイント程度のブレが生じる可能性があります。
更にひと月ほど進んだシーズン大詰め。2021年10月21日の状態は以下のようになっていました。
「首位のオリックスと、2位ながら残り6試合で優勝マジック5が点灯している千葉ロッテ。どちらが優勝に近いんだ?」と議論になっていた記憶がありますが、うちの計算によると 65 : 35 でオリックスのほうが有利、と考えられます。
そんな感じでお楽しみください。
計算の都合上、その日に予定されている両リーグのすべての試合が終わらないとデータの更新ができません。【最終順位可能性早見表】に数字が表示されていないときは、全試合終了後しばらく経ったタイミングでページをリロードしてみてください。
コメント