セ・リーグ2018シーズンの日程未消化問題。CSクリンチの計算はどうしよう…。

PC版へ 2018年09月21日

天候不順などの影響で、公式戦日程の編成があっぷあっぷのセントラル・リーグ。9月20日に『今後の公式戦日程・順位決定・クライマックスシリーズに関する件』という案内を出したようです

※ "出したようです" と書きましたが、これ、セ・リーグからマスコミ各社へ出された案内 / 周知要請であって、我々ファンへのお知らせではありません。セ・リーグから直接、公式サイトなどを通じて広報してくれても良いのになぁ…と思うのですが、何故そうしないのか正直理解できないところでもあります。

それによると…

誤解されている人もいらっしゃるようなのですが、これは唐突に決定されたものではなく、セ・リーグのアグリーメントでシーズン前から決まっているルールです。

ただし、このアグリーメントも公式サイトなどで一般公開されているものではありません。競技のルールをきちんと公開しない競技団体なんてあり得ない…と思うのですが、どうでしょう。

さて、どんなことが起こるのか。

9月20日現在のセ・リーグの様子を見てみると、

…という具合。

問題になるのは、未消化試合を大量に残している阪神タイガース。もう2〜3試合を雨で流してしまうと、ダブルヘッダーを行わない限り「10月11日までに全日程を終了させる」ことが物理的に不可能になってしまいます。

仮にそのような状況になって、CS進出チームが確定した後の10月12日以降にも公式戦が行われる場合、この日以降に順位変動が起きることもあるわけで、

…という、なんとも気持ちの悪い、モヤモヤする事態が生じる可能性もあります。リーグ最下位チームが、CS・日本シリーズを勝ち抜いて日本一! となったら…。ま、それはそれで逆に面白いか…。

そしてもうひとつ、NPBの野球協約には、以下のようなルールが明記されています。

セントラル野球連盟およびパシフィック野球連盟の年度連盟選手権試合(公式戦)は、毎年10月10日よりその年の10月20日までの期間内に終了するものとする。

NPB野球協約 17章 155条。

野球協約については、プロ野球選手会の公式サイトで閲覧可能です。→ 野球協約・統一契約書

2018年のクライマックスシリーズは 10月13日から始まるので、仮にその日の時点で、CS進出チームが絡むシーズン公式戦が未消化のまま残っていたら、それらの試合を実施するのはかなり困難。つまり「未消化試合を残したまま、シーズン打ち切り」ということも起こり得るわけで。

そんな事態になったら困るのが、うちのクリンチナンバー計算ページ

このページ、当然のことながら「リーグの最終順位決定日=リーグの全試合終了日」というのを前提にして各数値を計算しているわけで、急に「CS進出チームだけは10月11日までの成績で決めるから、よろしく」と言われても、そんなの対応するの無理ですやん

要するに「CSクリンチ」を計算することが無意味 & 不可能に近くなってしまうのですよ。

CSクリンチ、通常時は試合結果(勝ち・負け・引き分け)と残り試合の具合に基づいて算出されるわけですが、仮に上記のような状況に陥ると、それに加えて「試合が中止になるか否か」「中止になった試合がいつ行われるか」まで考慮に入れなくてはならなくなります。

極端な話、その時点で「自力でのCS進出可能性が消えているチーム」が3位にいたとして、他のチームの試合が雨天中止になって、その試合が10月12日以降に組み込まれることが決定した瞬間に「10月11日時点で3位確定=CS進出決定」となる場合も無くはないわけです。

そんなもん、事前に計算できるかい。

というわけで、

且つ、

この場合には、クリンチナンバー計算ページの「CSクリンチ」の値や「自力CS可能性の有無」などは意味を成さなくなる可能性がある、ということを頭の片隅に入れておいていただければ幸いです。

そうならないことをお天道さまに祈りつつ…。

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コメント

かおりん

勝率は 勝/(勝+負)なので、もし10/12以降に試合が組まれたら、その試合は引き分けとして計算すれば良いのではないでしょうか?結局その試合は、買っても負けても、10/11の勝率には影響しないので、勝敗なし=引き分け扱いにすれば、正しいクリンチナンバーを表すのではないかと思います。勝敗分数の表示は訂正しないで、注釈として、分け数には10/12以降の試合数が含まれます。最終順位はその試合後に決定されますが、CS選出や、CSの決定には影響しません。とか?