さて、前回『スマホのバックグラウンド通信をキャプチャしてみる。』のときに行なった、Ubuntuマシンを無線アクセスポイント(ホットスポット)化する方法をメモ。
システム標準の Network-Manager を使えば簡単です。
以下のような感じでするすると設定できるのではないかな。
- ネットワークメニューから、一番下「接続を編集する…」を選択。
- 『ネットワーク接続』というウィンドウが開くので【Add】ボタンをクリック。
- 『接続の種類を選んでください』と言われるので「Wi-Fi」を選択して【作成…】ボタン。
- 接続編集ウィンドウが表示されるので、
- 「接続名」「SSID」に判りやすい適当な名前を付ける。今回は "ubuntu_ap" としてみる。
- 「モード」を「Hotspot」に設定。
- 【Wi-Fi セキュリティ】タブをクリックして、セキュリティ(暗号化方式)を選択。可能であれば「WPA & WPA2 Personal」がお薦めですが、ハードウェアのスペック等によって低いセキュリティ方式で妥協せざるを得ない場合もあります(この記事の下のほうを参照)。
- パスワードを設定したら【保存】ボタンをクリックして保存・終了。
- いちどネットワークマネージャをリスタートしておきます。
ターミナルを立ち上げて、コマンドラインからsudo service network-manager restart - ネットワークマネージャが再起動したら、さっき作成した Hotspot の接続設定に自動接続されます。もし自動でいかない場合は、ネットワークメニューから「非表示 Wi-Fi ネットワークに接続…」を選択して、先ほど作成した接続設定を選びます。
以上。
スマホや他の PC などの Wi-Fi 設定から、アクセスポイント名 "ubuntu_ap" が見えるようになっている筈。繋いでみましょ。
…と、ウチではここでトラブル発生。
Ubuntu のネットワークを設定するときに、セキュリティを「WPA & WPA2 Personal」にしたのだけれど、スマホから、作成したアクセスポイント "ubuntu_ap" に接続してみると『パスワードが違います』などと言われるか、接続タイムアウトエラーを起こして繋がらない、という事象に遭遇したのです。
設定ミスかな、と思って暫くいろいろと弄くり回したものの状況は改善せず。システムのログを見ると、wpa_supplicant が "wpa_sm_step() called recursively" (関数・wpa_sm_step がループしてしまっている)というメッセージを出している。
何かしらの追加の設定が必要なのか、無線LANデバイスやデバイスドライバがうまく働いていないのか、ちょっとお手上げ状態。
ちなみにPC の WiFi デバイスがどんなモードに対応しているかを調べるには、ターミナルで iw コマンドを利用するのが簡単です。
…としてやると、現在 PC で利用できる無線デバイスの情報が出力されます。例えば以下のような感じ。
サポートされている暗号方式やモードを確認することができます。これを見ると、ハード的には大丈夫そうなのだけれど…。
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