まだまだ使えるLet'sNote CF-R3。CPUは Pentium M の1.1MHz、メモリは512Mしか載っていないけれど、ウェブブラウジングとメールくらいなら取り敢えず実用的に動きます。
でも古い古いマシンなので、最新のUbuntu 14.04をインストールするには気合が必要。以前にもちょっと触れたことがあるけれど、差し当たって問題となる点は…
- Pen MはPAE非対応なので、14.04を直接インストールすることができない。
Ubuntu 12.10以降のディストリビューション(LubuntuやXubuntuを含む)は、PAE非対応版のインストールイメージが(公式には)存在しない。
なので、こういう方針で行きます。
- Xubuntu 12.04(i386版)のインストールイメージを入手。
- それをDVDに焼いて、PCにインストール。
- CPUを「PAE対応」に見せかけるユーティリティをインストール。
- OSのバージョンを 12.04→(12.10→13.04→13.10→)14.04 と順にアップグレード
要はUbuntu Community Help(英語)で紹介されている方法そのままですが。
まず 1.。
Xubuntu 12.04のイメージは → 公式ダウンロードサイト で入手できます。リストから "xubuntu-12.04.4-desktop-i386.iso" をダウンロード。
そして 2.。
このディスクイメージがギリギリCDに収まらないサイズなので、DVDに焼いてインストールディスクを作成。もしくは UNetBootin を使ってUSBスティックから起動/インストールできるようにする。
で、目的のマシンに Xubuntu 12.04.4 をインストール。
3.。
インストールが完了したら、端末を開いて fake-pae をインストール。
← "もうインストールされているよ" と言われるかも知れません。それでOK。
…と、これでCPUを「PAEあり」に見せかける作業が完了です。
ここまで済んだら、あとはOSのバージョンを上げてゆくのです。コマンドラインでがしがしやってゆく方法は上記のページを参照してください。
GUIでやりたければ、"設定マネージャー" → "ソフトウェアの更新" → "設定…" で、「Ubuntuの新バージョンの通知」を「すべての新バージョン」にしてやると、OSの新しいバージョンがある旨を通知してくれる筈なので、指示に従ってアップグレードを。
昔は LTS → 新しいLTS と、一気にアップデートできたような気がするけれど気のせいかも。ウチの場合は 12.04 → 12.10 → 13.10 → 14.04 と段階を踏まされたのでした。
ほぼ半日作業。
メモリが512Mなので結構キツイけれど、まだまだ使える。
で、OSのバージョンをあげたらまたしても無線LANカードを認識しなくなったので、そのFixはこちらで。
匿名
xubuntu-12.04.4-desktop-i386.iso はPAE非対応で、残念ながらインストール出来ませんでした。
tyzから匿名への返信
改めて試してみました。
記事内のリンク先からダウンロードした xubuntu-12.04.4-desktop-i386.iso は、うちのPAE非対応Pentium M搭載ノート(Let'sNote CF-R3)で問題なく起動します。インストールまでは試していませんが、起動可能ということは、おそらく問題なくインストールできると思います。
ちなみに ubuntu-12.04.5 や xubuntu-14.04 のISOイメージから起動しようとすると「システムがPAEに対応していない」と言われて途中で止まってしまいます。
どっつ
ホームページで記載されているやり方にてレッツノートR3にインストールすることができました。ありがとうございます。
xubuntu12.04からのアップデートができないもので、12.10にアップデートできない状況です。気合が足りないからでしょうか???
tyzからどっつへの返信
12.04→14.04へのアップグレード過程を再現する環境が手許にないので若干不確かな事を書いてしまいますが、
・Ubuntuの「設定マネージャー」→「ソフトウェアとアップデート」を開いて「アップデート」タブを選択 →「Ubuntuの新バージョンの通知」を『長期サポート(LTS)版』に設定、閉じる
・「ソフトウェアの更新」を実行
…で、「14.04があるけれどアップデートします?」みたいな通知が表示されませんか?
現在(2014年12月8日時点)で、12.10のサポート期限が既に切れていることが影響しているんでしょうか。その場合は、どうしたら良いのだろう。ちょっと調べてみます。