昨年末あたりから続々と、コーヒー豆の輸入業者・大手コーヒーメーカーの値上げが相次いでいましたが、日頃からお世話になっている自家焙煎珈琲屋さんも、4月から遂に値上げをするそうだ。
とは言っても、値上げをするのは取り扱っている豆のうちの約半数。値上げ幅も10%未満という、なんとも良心的な新価格。これまでも「そんな値段で売っていて、商売は成立しているのだろうか」と、お客のほうが心配してしまうような価格設定だったのですが、今回も、この新価格にはなんだか恐縮してしまいます。
珈琲などの嗜好品というのは、「価格」と「クオリティ」と「自分の好みに合うかどうか」という3つのポイントのバランスで選ぶよね。どんなに安くて高品質でも自分の舌に合わなければ買わないし、どんなに自分好みでも、目ン玉飛び出る値札が下がっていれば遠慮してしまう。
珈琲屋のマスターは「値上げで、お客さん離れてしまわんやろか?」と心配していましたが、大丈夫。自分の中では、値上げ後でもまだまだ「価格」と「クオリティ」と「自分好みの味」とのバランスは崩れていないのだ。
さて今後の見通しですが、マスター曰く「豆の価格高騰がこのまま続けば、夏を過ぎた辺りでもう一段階の値上げをせざるを得ない」だそうだ。
うーん。只の投機目的で、モノの値段を過度につり上げるのは止めてもらえんだろうかねぇ。ここ九州・福岡にも震災の影響がじわりじわりと忍び寄ってきたし、モノを作って売る人も、それを買う人も、大変な時期がしばらく続きそうです。
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