福岡市内の競馬場。解決篇。

PC版へ 2011年08月20日
 というわけで、前回のかつて福岡市内に競馬場があったんだ。でも詳細が判らない…の続き。昭和初期の地図を見ると、福岡市南区の高宮辺りに競馬場があったようなのですが…という話です。

 困ったときには図書館へ。郷土資料のコーナーで『南区 ふるさと』という本を見つけました。編者は福岡市南区民俗文化財保存会、発行は平成4年。目次を眺めてみると、ズバリ「高宮の競馬場」というページがあります。ビンゴです。ちょっと引用してみると…
 …ということだそうだ。以下、箇条書きで内容を記すと、
うん、大正末期から昭和初期にかけて、確かに高宮地区に競馬場が存在したのですね。「那珂川井尻橋付近の河原」にも競馬場があったという新情報も。現在の香蘭女子短大付近でしょうか。

 さて、他の文献にもあたってみましょう。春日市の郷土史家・赤司岩雄の著作『春日原地区歴史散歩』という小冊子にも、福岡市近郊にかつて存在した競馬場の記述がちらっと出てきます。獣医をしていた高田亀治郎という人が明治22年から昭和23年にかけて記していた日記に、以下のような事がらが書かれているそうだ。
ここに書かれている「新柳町」の競馬場というのが、おそらく高宮競馬場のことでしょう。実際の「新柳町」というのは現在の清川辺りですが、高宮の競馬場、北九州鉄道の「新柳町駅」から程近い場所にありますからね。

 まとめると、 ということで。

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コメント

エドルネ

はじめまして。freefielder.jpさんのこちらの記事を私のブログのほうに引用させていただきました。私も古地図を眺めていて競馬場に気づきました。大変参考になる記事のアップありがとうございます。いくつか記事を拝見させていただき、美しい写真にも心奪われました。また寄らせていただきます。なにかございましたらご連絡いただけましたら幸いです。