鎌倉時代の博多・福岡の地図。

PC版へ 2009年10月06日
かなり古い時代の福岡・博多の絵図をご紹介しましょう。住吉神社の立て看板です。

sumiyoshi01.jpg
(画像クリックで拡大)

海岸線が判る福岡地区の絵図としては最も古い時代のものだそうですよ。
説明文は↓こちら。

sumiyoshi02.jpg由来がちょっとややこしいですが「鎌倉時代に描かれたものを江戸時代に筆写し、明治になって住吉神社に奉納された絵馬に描かれたもの」だと。ということなので、海岸線はともかく、ここに記された地名が鎌倉時代のものであるのか、その後の時代のものも混じっているのか、これだけでは判断できません。

この住吉神社の絵馬に描かれた古図の元になった(あるいは同起源の)絵図が、福岡県立図書館のデジタルライブラリで閲覧できます。

  → 博多往古図 @デジタルライブラリ|福岡県立図書館

「博多往古図」の方には、もう少し細かく地名が書き込まれていますな。

全体的にかなり大雑把な図なのですが、往時の博多・福岡の地形が忍ばれます。ちょっと大きめに描かれた博多部では、住吉神社・櫛田神社・東長寺・承天寺・聖福寺・濡衣塚などなど、昔から現在までほぼ同じ場所にある寺社の位置が書き込まれているので、イメージを膨らませやすいです。

この図を一枚見るだけでも、
などなど、いろいろなことを想います。それと同時に、いくつか疑問も浮かんできます。


...、ほらほら、なんだか面白いでしょ。この辺の疑問は、追々解決していくことにします。

ちなみに上で書いた「汐原(塩原)」ですが、塩原中央公園の片隅にこんな石碑が建っています。

shionizuka02.jpg潮煮塚碑」。
この碑の裏側に説明書きがあります。

shionizuka01.jpg
(画像クリックで拡大)


   

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