地禄神社
。
境内へと上る、
三段の階段を見つけました。
、
福岡市には山ほどあります。
﹁
天禄﹂
が天からの恵みなら
﹁
地禄﹂
は土地からの恵み⼁
という意味だと思うのですが、
﹁
地禄﹂
という言葉、
手元の辞書には載っ
ていないのだなぁ
。
古に、
おそらく豊穣を願
っ
て建てられた神社なのだろう。
、
左右の石柱に書かれた言葉は何でしょ
う?
。
有名な漢詩から採られているみたい。
でも、
このフレ
⼁
ズがズバリ使われている詩は、
見つからないのです。
・
南宋時代の政治家・
軍人、
文天祥が詠んだ有名な漢詩﹃
正氣歌 雜然賦流形
﹄
の冒頭の二節は﹁
天地有正氣﹂
です。
で、
江戸時代の水戸学者
・
藤田東湖がこの歌に重ねて漢詩を作っ
ているのですが 粹然鍾神州
、
その冒頭の二節が﹁
天地正大氣﹂
なのですね。
ぁ
、
どうやらこのふたつの漢詩が混ざっ
ちゃ
っ
ているみたい。
狙
っ
てやっ
ているのか、
ちょ
っ
と恥ずかしい凡ミスなのか、
興味がありますな
。
︵
漢文の読み下しなんて久しぶり!
︶
﹁
天地に正気有り︵
あつま︶
る﹂
﹁
天地には正気︵
正しく美しい姿の源となる精気︶
があり、
その純粋な部分が神州
・
日本に充満している﹂
とでもなりますか。
藤田東湖の詠んだ詩は水戸学者らしく護国
・
尊王の思いをうたっ
ています
。
二〇〇九年 十月