第3水準・第4水準漢字などをウェブで使う。

さて、いわゆる「JIS第三水準漢字」「第四水準漢字」をウェブページで使ってよいものか。それらはキチンと表示されるのだろうか。

結論から書くと、

  • ページのエンコーディングを UTF-8 にして、(当然ながら)文字コード UTF-8 でファイルを作成する。
  • スタイルシートで適切なフォントを指定する。

…と、これだけ気をつければ、たぶん現在の大概の閲覧環境で、それらの文字はちゃんと表示されます。

ただし、非常に古いシステムは除きます。Windows環境から閲覧する場合、大丈夫 / ダメ の境目は…

  • XP用メイリオフォントをインストールしていない Windows XP : 一部、表示されない文字がある。
  • メイリオがインストールされている Windows XP : (メイリオで表示させれば)大丈夫。

…と、このあたり。

Mac の場合は OS 10.4.x 以降ならば、おそらく大丈夫。

ちょこっと正確に書くと、これらの文字が適切に表示されるかどうかは、OS の新旧ではなく、そこにインストールされているフォントが、その字形を持っているかどうかで決まります。
なので、メイリオがインストールされていない XP でも、第3水準・第4水準の字形が収録された別のフォントがインストールされていれば、これらの文字がきちんと表示される可能性もあります。

[2013.03.27 追記]
Windows XP の場合、XP用 メイリオ に加えて、Microsoftのこちらのページからダウンロードできる『MS ゴシック & MS 明朝フォントパッケージ』というのをインストールすると、これらの文字がきちんと表示されるようになるみたい。

でも、たとえばこれらの文字を使用したページを作成して、「このページを正しく表示するためには xxフォント をインストールしてください」などと閲覧者に要求するのは、個人的にはちょっと違うかな〜と思います。


とりあえず、各OSの標準フォント ということを考えると、

  • まっさらのXPユーザを考えないのならば、これらの文字を使っても大丈夫。

ということでしょうか。

XPの余命もあと1年弱なので、そろそろ無視してもいいのかな、と思うのだけれど、うちのサイトへのアクセスログを見てみると、まだ10%前後の人が XP を使っています。このうち、どれくらいの割合の人がメイリオをインストールしているのかは分からないけれど、まぁ早々に切り捨てるには微妙な、悩ましい割合ですな。

  → JIS拡張漢字(全コード表) - CyberLibrarian

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