プロ野球・ゲーム差 -0.5。

【2012.04.19追記】この日、遂にパ・リーグで1位と2位のゲーム差がマイナス0.5。うちの順位表でも -0.5 を確認できます。なんだか知らんがちょっと得した気分。


「パ・リーグで2位と3位とのゲーム差が -0.5 という珍事」というニュース。"珍事" かどうかはともかく、この機会に「ゲーム差とは何ぞや」ということを復習しておきましょう。

ゲーム差(GB : Game Behind)は、
GB = ( (上位チームの勝利数 - 上位チームの敗戦数)
         - (下位チームの勝利数 - 下位チームの敗戦数) ) / 2
で計算できます。上位チームの貯金数と下位チームの貯金数の差を2で割ると求められる…ということですね。

このゲーム差、何を表しているかというと、両チームの試合消化数が同じ場合、両者の直接対決で下位チームが上位チームに追いつくために必要な勝利数、を示しています。

一方「順位」は、基本的に勝率 = 勝利数 / (勝利数 + 敗戦数) の高いほうが上位になりますね。

シーズン序盤という事もあって、4月16日の試合が終わった時点の2位・千葉ロッテと3位・北海道日本ハムの試合消化数に隔たりが出てきています。その所為で「勝率が高いチーム」と「勝ち越し数が多いチーム」が一致していない、というだけの過渡的な現象ですな。

シーズンが進んで各チームの試合消化数がほぼ一緒になれば、これは解消される筈。

ただし、日本のプロ野球では「引き分け試合は勝率計算に含めない」、言い換えると「引き分け試合は試合を行わなかったと同じ」という決まり事があります。

なので、試合開始から3時間半で打ち切り、という時間制限特別ルールが存在する昨今、引き分け試合の増加 → 各チームの実質的な試合消化数が大きく異なってしまう … という状況になれば、シーズン最終盤でも「ゲーム差がマイナス」という現象が現れるかもしれません。


さてさて、NPBの順位表では何故か慣例として「ゲーム差 = 順位がひとつ上のチームとの差」を表示しますが、MLBやNBAなど、世界の主流は「ゲーム差 = 首位のチームとの差」を表す場合が殆どです。

全てのチームは首位を目指して戦っているわけだから、いっこ上のチームとの差を表示するより、首位との差を表示したほうが良いのではなかろうかなぁ … というわけで、ウチの順位表パ・リーグ / セ・リーグでは首位からのゲーム差」を表示しています。

ゲーム差がマイナスという "珍事" を確認しようと思って見に来てくださった人たちには申し訳ない。この後、このままの状態で千葉ロッテが首位に立つと「首位とのゲーム差・マイナス 0.5」が拝めることでしょう。

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