ヒマラヤ山中で雪男発見? イエティ探索史をおさらい。

UMA好きには、久々のビッグニュース。日本の探索隊が、雪男の物と見られる足跡を複数発見したそうですよ。

雪男:日本の登山家ら「足跡の撮影成功」と報告 ... 毎日.jp:写真も。

未だに探している人がいたのだなぁ...というのが素直な感想ですが。

イエティの話が初めて報告されたのは1832年のことだそうだ。駐ネパール高官の英国人・ホジソンが「地元の人が悪魔と呼び恐れている毛むくじゃらの野人がいる」と報告したのが最初らしい。ただし彼自身は「オランウータンでも見間違えたのだろう」と考えていたとか。

足跡の報告は1889年。イギリスの陸軍士官が報告している。ただ彼は「ヒグマの足跡じゃないかな」とも言っているそうだ。
そして1951年、登山家エリック・シプトンが足跡の写真撮影に成功。イエティ実在説がにわかに信憑性を帯びたのですが、このシプトンという人、ほら吹きだと大評判のようで、もちろんこの足跡写真の真贋にも疑問符が付きまくり。

以上、新・トンデモ超常現象60の真相 からざっくり引用。

で、そうこうしているうちに1960年、探検家エドモンド・ヒラリー率いる国際学術探査隊の調査で、ことごとく「イエティは伝説の産物。実在しない」という結果が発表される訳です。この調査結果はWikipediaにも軽く載っているのでご参考に。

これ以降も、イエティの実在を信じて疑わない人、また実在していようがいまいがとにかく真実を知りたい人たちの探索が続くのですが、2003年に弘前の登山家・根深誠さんが決定的な調査結果を発表しました。曰く「雪男の正体はヒグマの仲間のチベット・ブラウンベアだ」。

この調査に関しては、以前「東奥日報」のホームページで根深氏の手記が公開されていたのですが、今はページが見られなくなっています。そういうときはインターネットアーカイブ(Internet Archive : Wayback Machine)を使ってみよう。

Web東奥・ヒマラヤ雪男の謎を解明する/根深誠さんの手記@ InternetArchive

それから、現地取材を元に書かれているX51.orgの「イエティに関する諸考察」や「イエティはヒグマに非ず」といった記事も読み応えがあります。

そんなこんなで迎えた2008年の10月。
今更ながらの「足跡確認」のニュース。

これまで積み上げられてきた数々の事実を、足跡の写真一枚で覆すのは相当に難しいことだろう。

実在していたのなら、それはそれで楽しい。
まぁどちらにしても、イエティは地元の人たちの文化や生活に根ざして語り継がれてきた存在であることに変わりはないわけでしょう。日本人に於ける「河童」の存在のような感じじゃないのかな。だから、科学的に全てに決着を付けるよりも、なぁなぁで放っておいたほうが良いような気もするなぁ。
  

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