ホークス次期監督を考える。

さて、ホークスが現在抱える問題点は...。

  1. チームに漂う、そこはかとない閉塞感
  2. 中継ぎ投手陣
  3. 外国人助っ人のスカウティング
こういった点だと思うのですが、3番目はもう、フロントに頑張ってもらうしかない。新たな外国人獲得ルートの開拓だとか、そういった面で。

2番目の問題は、ドラフトで社会人投手を山ほど指名してみたりして。三瀬や藤岡の一年目を思い出してほしい。社会人でそこそこの実績を残している投手は、中継ぎの即戦力として充分通用するのです。そして尾花さんのような、強力なピッチングコーチ。どこかに居ないか。

深刻なのは1番目。
これは、首脳陣を外部から招聘するのが手っ取り早い。いわゆる「新しい血」という奴ですな。「今までのホークスの常識」をぶっ壊さないと、このままの雰囲気が未来永劫続いてゆく。「戦力的には見劣りしないのに、なんでかなぁ」というシーズンが延々続いてしまう。ような気がする。

だからといって、来期から突然、ファイターズやドラゴンズのような野球をやられても、ファンとしては困ってしまうわけで。野球のスタイルとしては「ホークスのカラー」「王イズムの継承」をしつつ、「選手の起用」「選手の顔ぶれ」「指導法」「育成法」などなど、新しい風を吹き込んでゆく。相反するものを追い求めなければならないのだ。難しい。

まぁ、チームカラーに関しては劇的に変えることはないだろう。多分、王さん、球団GM職は続けてくれそうな感じだから。

で、ホークス次期監督です。

上記の事を考えると秋山幸二は、おそらく無い。秋山監督が実現するとしたら、「本命」及び「次点」の候補に断られた場合のみ。「ここまで引っ張っておいて監督無しかよぉ」と本人も(ファンも)思うだろうが、ホークスにとって、今いちばん大事なのは「新しい血」。球団が現状をどこまでシビアに見ているかにも依るのだろうが、秋山監督は多分、無い。

第一さぁ、秋山さんが本命なら、王監督退任会見の時にすんなり発表すると思わない?
現時点では発表できない、本命の誰かが居るとしか思えない。

個人的には秋山さん、好きなのだけれど。

では、現時点での次点候補は誰か。

名前が挙がっているのは古田敦也

実績もネームバリューも申し分ない。選手たちも古田さんの言う事は聞くだろう。
ヤクルト監督時代は、2番バッターに主砲・リグスを置くなど、攻撃的な野球が好みらしい。この辺りもホークスに合っているような気がする。
ただ、投手陣再建に関しては...。これは凄腕ピッチングコーチを雇ってくださいな。

さて、本命候補は誰だろう。

「外部の人間」で「そこそこ監督としての実績があり」、「ホークス所属の、ネームバリューのある選手にも臆する事無く指導が出来」、「若手を伸ばす事ができ」、「王イズムを継承できる」...そんな人が、ひとりだけ存在するのですねぇ。

原辰徳

彼は未だに来季の去就がはっきりしていない。多分、読売上層部はシーズンの最終成績、クライマックスシリーズの成績を見てから来季の事を決めるのだろう。

原・ホークス監督の実現可能性は。

まず、ジャイアンツがシーズン優勝を決めた場合。これは流石の読売でも来季続投でしょう。ジャイアンツが優勝した時点で、可能性消滅。ジャイアンツ2位 → クライマックスシリーズ(CS)勝ち抜けで日本シリーズ進出の場合も同様。
とりあえずセ・CSの2ndステージの結果を待っていては、時期的には遅すぎるよなぁ。

いちばん可能性が高いのは、ジャイアンツ2位 → CS・1stステージで敗退の場合。というか、このパターン以外、実現する事は無い。
セ・CSの1stステージの結果は10月19日か20日に分かる。そこからまず原さんが読売を解任されて、すかさずホークスがオファー。セ・CSの2ndステージ終了のタイミングで就任発表。

これだと、10月30日に行われる予定のドラフト会議の時点で次期監督が未定、という事態も回避できる。しかし、タイミング的にギリギリではある。

例えば、王さんがWBCの仕事(GMないしは総監督)を引き受ける代わりに、読売に原さんの身柄を要求する、というバーター取引も成立したりしなかったり。

...とまぁ、勝手な妄想を書き連ねたわけですが、現実的には10月7日にホークス全日程終了。そこからの1〜2週間で、つまり読売の結果を待つまでもなく、古田敦也(或いは秋山幸二、もしくは驚くような第三者)新監督誕生となるのだろう。

いずれにしても、来季からの1〜2年はホークスにとって非常に重要な時期であることに変わりはないのです。どうか、正しい人選を。


カテゴリ: